夢追人ニュース

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 昨年、寺山修司没後30年を記念して行われた寺山修司演劇祭が、今年も8月29、30の両日星野リゾート青森屋で行われた。
 異才・鬼才といわれた寺山修司の活動の中でその異才ぶりをいかんなく発揮したのが「演劇実験室・天井桟敷」である。寺山修司演劇祭は、その寺山演劇の再現である。
 早い時期から「天井桟敷」の音楽を担当してきたJ・A・シーザーが率いる「演劇実験室・万有引力」は、寺山演劇のダイジェスト版『百年たったら帰っておいで~演劇零年 百年の孤独』を上演。「天井桟敷」出身のおきあんごらが盛岡で結成した「劇団赤い風」が『星の王子様』を上演。いずれもこれが寺山演劇だという寺山演劇の独特な雰囲気を再現して魅せてくれた。
 寺山演劇祭はこの他、やはり「天井桟敷」出身で、詩人でもある寺山修司記念館館長の佐々木英明の構成・演出・出演による「寺山修司へのオマージュ 五月の序詞」が、佐々木英明、青森大学演劇部、同文芸部によって上演。さらには夜にはカッパ沼「浮見堂」の特設会場で、J・A・シーザーによる野外コンサート「山に上りて告げよ」が行われ、寺山の異空間に浸った二日間であった。
 写真は、演劇実験室・万有引力『百年たったら帰っておいで』の舞台

 日本のイチョウの木巨木ベスト10のうち青森県は第1位の北金ヶ沢のイチョウ(深浦町)、第3位の宮田のイチョウ(青森市)、第5位の法量のイチョウ(十和田市)、第6位の根岸のイチョウ(おいらせ町)と5本。さらに東北に目を移して見ると宮田のイチョウと並ぶ第3位の長泉寺の大イチョウ(岩手県)があるが、青森県が圧倒的に多い。これらのイチョウのすべては自然に生えたのではなく人の手によって植えられたものである。何故?と誰しもが疑問に思うであろう。
 このほど日本北方圏域文化研究会(高田克彦理事長=秋田県立大教授)による、「青森県の巨樹と地域文化」と題するフォーラムが十和田市民文化センターで開催された。
 日本北方圏域文化研究会は、日本の在来種でないイチョウが東北に地域の多く残っていることに着目した有志によって平成21年(二〇〇九)に設立された。
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 フォーラムは、話題提供者として、青森山田学園園長の盛田稔さん、弘大農学生命科学部准教授の石田清さん、東北巨樹巨木調査研究会会長の高渕英夫さん、日本北方圏域文化研究会顧問の向出弘正さんらがそれぞれ発表。歴史研究の傍ら樹木、特にイチョウについて研究している盛田さんは、生きた化石といわれるイチョウの原産地は中国である。台湾には日本人が植えたイチョウの林がある。イチョウの葉にはアルツハイマーの予防成分が含まれているなど。石田さんは、樹木の性別について。高渕さんは、ブナなどこれまでの巨木調査の成果を。向出さんは、イチョウの巨木は落雷などの被害を受けやすく実際の樹齢の把握はむずかしいが、8~11世紀にかけて北方地域で活動した製鉄集団によって植えられたのではないかなどと話した。
 しかし1000年以上経っているイチョウにはそれぞれ宗教的な伝説が残されているなど、北方のイチョウは研究半ばであることを感じさせるフォーラムであった。
 写真は、樹齢約1,100年、幹回り14.5㍍、日本第5位の法量もイチョウとその看板

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十和田湖の新しい魅力を探る-観る観光から遊ぶ・体験する観光へ  和田湖マリンブルー

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 かつて透明度20メートルあり日本第3位の透明度を誇ったこともある十和田湖。しかし経済の高度成長と共に観光客が増えホテル・旅館が林立し透明度が10メートル以下に低下したこともあった。が、近年は改善され美しい湖は戻りつつある。
 蒼穹を映した美しい湖で遊ぶ。醍醐味であると同時に心が洗われる。
 その遊びの一つが十和田湖マリンブルー(中村十二代表)のランチクルーズである。
 食事をしながら、中村さんのジョークを交えた名所案内のガイドを聞きながら、大きな船では見ることのできない奇岩や入江などをのんびりと湖を回遊する。家族や小グループでの遊びには最適である。現在はマリンブルーのアドベンチャー21号1艇だけであるが、これが4艇、5艇と増えたなら十和田湖での遊びの魅力も倍増する。
 問い合わせは、℡0176‐75‐3025(十和田湖マリンブルー)

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 十和田市現代美術館(藤浩志館長)は8月23日、入館者が100万人を突破した。
 現代アートって何だ??そんなのでひとが来るわけがない。税金の無駄遣いだなどと市民賛否両論の中、平成20年(二〇〇八)4月26日オープンした。
 本紙もオープン1年前の平成19年(二〇〇七)1月号より「野外芸術文化ゾーンって何だ!!」というテーマで、金沢21世紀美術館や広島市現代美術館などの現代美術館や、十和田市現代美術館に展示される予定の23人の作家及びその作品を紹介してきた。
 ところがふたを開けてびっくり。美術雑誌やテレビで大きく取り上げられ、桜の満開と重なったこともあり、4月26日から5月6日までのゴールディンウィークの11日間に2万8405人が入場し、現代美術館への不安はいっぺんに吹っ飛んでしまった。
 以後、その年の9月3日、オープン130日目で10万人突破。1年後の平成21年(二〇〇九)5月6日に20万人突破。同9月23日に30万人突破。平成22年(二〇一〇)4月野外芸術文化ゾーンが完成しグランドオープン。その年の6月6日に40万人突破。同11月16日オープンして2年半で50万人を突破した。
 が、平成23年(二〇一一)3月11日、東日本大震災が勃発。さらに福島原発の事故が重なった。東北全体がそうであったように以後入館者が鈍化。にも関わらず、その年に発刊された『日本の美術館ベスト100ガイド』(マガジンハウス刊)の表紙を飾っただけでなくグラビアで9頁を割いて紹介された。平成24年(二〇一二)6月23日70万人突破。同年環境芸術学会のそのトップ賞である第1回環境芸術学会賞を受賞。そして昨年5月9日オープン5年目で83万人が入館。さらに今年(二〇一四)1月地域創造大賞(総務大臣賞)を受賞。そしてこのほど100万人を突破した。
 十和田市現代美術館人気の秘密は何であろうか。第1に、世界的な建築家西沢立衛氏設計による官庁街通りと一体となったガラス張りの美術館の建物の話題性であろう。第2に、美術館の準備段階から企画や運営に携わってきた南条史生森美術館館長とそのグループによる企画力の強さ、発信力の強さであろう。
 今やアートや建物が観光になる時代である。かつて文化の砂漠といわれていた十和田市。十和田市現代美術館は、文化でまちづくりの先進事例となった。
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 十和田市現代美術館(藤浩志館長)は8月23日、入館者が100万人を突破した。
 現代アートって何だ??そんなのでひとが来るわけがない。税金の無駄遣いだなどと市民賛否両論の中、平成20年(二〇〇八)4月26日オープンした。
 本紙もオープン1年前の平成19年(二〇〇七)1月号より「野外芸術文化ゾーンって何だ!!」というテーマで、金沢21世紀美術館や広島市現代美術館などの現代美術館や、十和田市現代美術館に展示される予定の23人の作家及びその作品を紹介してきた。
 ところがふたを開けてびっくり。美術雑誌やテレビで大きく取り上げられ、桜の満開と重なったこともあり、4月26日から5月6日までのゴールディンウィークの11日間に2万8405人が入場し、現代美術館への不安はいっぺんに吹っ飛んでしまった。
 以後、その年の9月3日、オープン130日目で10万人突破。1年後の平成21年(二〇〇九)5月6日に20万人突破。同9月23日に30万人突破。平成22年(二〇一〇)4月野外芸術文化ゾーンが完成しグランドオープン。その年の6月6日に40万人突破。同11月16日オープンして2年半で50万人を突破した。
 が、平成23年(二〇一一)3月11日、東日本大震災が勃発。さらに福島原発の事故が重なった。東北全体がそうであったように以後入館者が鈍化。にも関わらず、その年に発刊された『日本の美術館ベスト100ガイド』(マガジンハウス刊)の表紙を飾っただけでなくグラビアで9頁を割いて紹介された。平成24年(二〇一二)6月23日70万人突破。同年環境芸術学会のそのトップ賞である第1回環境芸術学会賞を受賞。そして昨年5月9日オープン5年目で83万人が入館。さらに今年(二〇一四)1月地域創造大賞(総務大臣賞)を受賞。そしてこのほど100万人を突破した。
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 十和田市現代美術館人気の秘密は何であろうか。第1に、世界的な建築家西沢立衛氏設計による官庁街通りと一体となったガラス張りの美術館の建物の話題性であろう。第2に、美術館の準備段階から企画や運営に携わってきた南条史生森美術館館長とそのグループによる企画力の強さ、発信力の強さであろう。
 今やアートや建物が観光になる時代である。かつて文化の砂漠といわれていた十和田市。十和田市現代美術館は、文化でまちづくりの先進事例となった。
 100万人目の入館者となった吉田千恵さん(宮城県)


『福島六ヶ所未来への伝言』の上映会に

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 六ヵ所村に移住し20年間撮り続けてきたフォトジャーナリストの島田恵さんが、3・11東日本大震災の原発事故をきっかけに、福島と六ヶ所をつなぐドキュメンタリー映画『福島 六ヶ所 未来への伝言』を製作。八戸フォーラムの上映会に歌手の加藤登紀子さんが駆けつけ、島田さんの映画上映を応援した。
 この『未来への伝言は』六ヵ所村の核燃料サイクル施設反対運動と、その後変わって行く村人たち。福島の原発事故で避難を余儀なくされた人たちの想いを交差させながら、この現実を後世に残して行かなければという想いで製作されている。
 加藤さんはこの映画の中で挿入歌『今どこにいますか』を歌っている。加藤さんもチェルノブイリの原発事故のときウラジオストックにいた。今も子どもたちが放射能の影響を受けている。福島の原発事故は影響がないというのは嘘だ。
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幸せとは何かを考えてほしいと結んだ。
 加藤登紀子さんと、映画を制作した島田恵さん
~寺山修司と九條今日子のラブレター~

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 三沢市寺山修司記念館の名誉館長で、寺山修司の元妻の九條今日子さん(本名=寺山映子)さんが今年4月に死去(享年78歳)した。
 寺山と結婚後、天井桟敷のプロデューサーとして寺山の活動を裏で支えてきた九條さん。寺山と恋愛時代から天井桟敷など、寺山と九條さんのその知られざる姿を追ったのが、この「追悼!九條今日子展」である。
 九條今日子さんは、SKD(松竹歌舞団)で舞台デビュー。その後松竹映画に移り、昭和33年(一九五八)ころから『花嫁の抵抗』、『悪女の季節』、『素晴らしき十九歳』、『黄色いさくらんぼ』など、主役は取れなかったものの青春映画のマドンナであった。
 そのころの寺山は、昭和34年(一九五九)に谷川俊太郎の勧めで書いたラジオドラマ『中村一郎』が民放祭大賞を受賞。その後処女シナリオ『十九歳のブルース』を書くが映画化されず。翌35年(一九六〇)『乾いた湖』(篠田正浩監督)で松竹女優九條映子(九條今日子)と出会い一目ぼれ。連日の手紙と電話で猛烈にアタック。こうして二人は昭和37年(一九六二)に結婚した。
 「追悼!九條今日子展」は、九條今日子の映画女優時代のスチール写真や、寺山のラブレター、九條今日子への想いの詩など450点、寺山と九條さんの熱き青春の愛の軌跡が展示されている。
 また、この展示会の冒頭の8月2日に、寺山修司記念館フェスティバル2014夏「九條さん、ありがとう!」が開かれ、天井桟敷の歌手蘭妖子ライブと、天井桟敷に関わったJ・A・シーザー、蘭妖子、佐々木英明、笹目浩之のトークショーが行われ九條今日子さんを偲んだ。
 「追悼!九條今日子展」は平成27年(二〇一五)3月29日迄。問い合わせは、℡0176‐59‐3434。

ロシマ・ナガサキ 原爆と人間 多くの市民、たくさんの親子が訪れる

犠牲になるのはいつも庶民
 安倍内閣の憲法拡大解釈で、日本は再び戦争をする国になるのではないかという懸念が国民の間で高まり、反対運動が大きなうねりになりつつある。
 そんな中、再び戦争をする国にしてはならないという思いを込め、このほど十和田市民文化センターで「原爆写真展」(十和田市原水爆禁止の会・苫米地宣廣代表=主催)が開かれ、「原爆と人間」、「サダコと折鶴」、平和の絵本などが展示された。
 これには多くの市民、たくさんの親子づれが訪れ原爆の悲惨さに見入っていた。
 *写真は、パネルを撮ったため光が反射しているところもありますのでご了承ください。

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 原爆での犠牲者は広島で122,338人、長崎で73,884人といわれている。原爆亡くなったそのほとんどが庶民である。もう二度とこんなひどい思いをしたくない。それが戦争永久放棄の第九条の平和憲法を生み出したはずである

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 多くの市民、たくさんの親子が訪れ熱心に原爆の写真展を見ていた。家に帰って親子でどんな話をするのであろうか

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 水槽には三人、四人と水をもとめて重なりあって死んでいる。倒壊した家の中にも傷ついて横たわっている人。のどが乾いてたまりませんでした。水にはあぶらのようなものが一面に浮いていました。どうしても水が欲しくてとうとう油の浮いたまま飲みました(長崎・平和の泉の碑文)

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 来る日もくる日も新たな死者の数がふえつづけていた。火葬が毎日どこかの空き地で行われた。家族の手で葬られるもの、最後の一人を見送る仲間、あるいは引き取り手のいない遺体...。まだ暑さの残っている秋の夕暮れ。晴れ着を着せられ、焼かれようとしている姉妹の顔は、お化粧されて美しかった(長崎原爆資料館より)


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 佐々木禎子は2歳のとき、広島の爆心地から1.7㎞の地点で被爆しました。奇跡的に無傷でしたが、被爆から10年後、小学校卒業目前に白血病に襲われました。「鶴を千羽折ると病気が治る」という伝説を信じて鶴を折り続けましたが、願いはかないませんでした。サダコの級友たちは、彼女の死がむだにならないことを願って、募金運動にたちあがりました。日本中の子どもたちの協力をえて、広島平和公園に、「原爆の子の像」がつくられました(「サダコの千羽鶴」より)

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 川には人間がばたばたと飛び込んでいた。ほとんどがはだかにみえた。男女の区別さえつかない。死んでいる人。うめいている人。水をほしがる人。がむしゃらにさけぶ者ー。この姿を見ない者には話してわからない(山口瞳『ヒロシマ・ナガサキ二重被爆』より)

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原爆でまっ黒焦げになった子ども


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  二〇一〇年NPT再検討会議NGOプレゼンテーションで自らの写真(米国返還資料)を掲げ発言する長崎・谷口稜曄さん



いに日本蘚苔類学会大会を十和田市開催にこぎつける 

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 最近、奥入瀬渓流に行くと石ケ戸から子ノ口まで歩いているひとがずいぶん多くなっている。
 奥入瀬渓流の魅力は、ブナ、カツラ、トチ、ミズナラ、サワクルミなど広葉樹の深い緑の天然林の中を、十和田湖から流れ出る清流がときにはなだらかに、ときには急勾配を岩肌に激しくぶつかり飛沫をあげて流れる。また、ところどころに高い崖から滝が真っ白な飛沫をあげて落ちてくる。
 そして、なにより魅力的なのはこんな大自然の中を、極端にいうならハイヒールを履いても歩けるのである。
 この奥入瀬渓流の深い緑を作っているのは実はコケである。川の中の石を見ても、崖の岩を見ても、古木の根元を見てもコケがびっしり生えている。
 明治35年(一九〇二)開通したばかりの奥入瀬渓流を歩いた詩人の大塚甲山が、「木の葉を沈め草を生じ、岩には苔あり緑深く、水には花あり紫に散り浮べり」と、コケが奥入瀬渓流の深い緑をつくっていると書いている。
 また、大正11年(一九二二)に大町桂月が発表した『山は富士、湖は十和田』中で、「焼山まで三里の間、川中に大小の巌石おほくして、その幾百千なるを知らず。しかして巌石ごとに必ず苔若しくは樹木をおぶ。これ奥入瀬川の特色にして天下にその比を見ず」と、コケが奥入瀬渓流の特色であると書いている。
 しかし、自動車道が作られ、人々が奥入瀬渓流を車で通るようになると、誰もコケに関心を示さなくなった。
 そのコケを再発見したのが河井大輔さんである。しかも、コケを観光にまで高めただけでなく、今年の日本蘚苔類学会第43回大会を十和田市での開催(8月26~28日・奥入瀬渓流ホテル)までにこぎつけ、奥入瀬渓流のコケが全国に知られることとなった。
 「北海道にいたときは、環境調査やアウトドア関係の雑誌の編集などをやっていて、ブナの森の良さに気がつきました。良質なブナの森は北海道ではヒグマがいるような山の中に行かなければ見られない。が、十和田に来てみると、極端にいうなら下駄ばきでも行けるようなところにブナの原生的な森がある。
 アウトドア関係の雑誌では釣り関係の取材が多かった。北海道の川にはほとんどすべて人の手が入っている。ところが奥入瀬渓流には必要最小限の改修しか加わっておらず、岩という岩、川の中にある石という石にすべてコケが生えている。これはすごいと思いました。なのに、このコケはなんというコケかと知りたくても、誰も知らない。京都のコケ庭に行くとちゃんと説明してくれる。そこで専門家を呼んでコケの勉強会をやったわけです」と語る。
 こうして奥入瀬渓流には日本有数の約300種類のコケがあり、奥入瀬の深い緑の基礎を作っているのはコケであることがわかった。奥入瀬渓流にコケがあるのは誰でもが知っている。が、その素晴らしさに気がついたのは河井さんだけであった。
 河井大輔。昭和39年(一九六四)大阪出身。東京で育つ。小学校のころからバードウオッチングなど自然に興味を持っていた。高校を卒業すると北海道の雄大な自然に憧れて札幌大学に入学。その後北海道でアウトドア関係の雑誌の編集に携わり、平成19年(二〇〇七)に奥入瀬に魅了され十和田市に移住。平成20年(二〇〇八)㈱ノースビレッジ入社。平成25年(二〇一四)NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会を設立し現在に至る。同理事長。

 十和田湖の新しい魅力を探る-観る観光から遊ぶ・体験する観光へ
  -湖で遊ぶ その2-  ゆったり、のんびり、カヌーで遊ぶ
 ネイチャーエクスペリエンス グリーンハウス

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 大町桂月が「山は富士、湖は十和田湖」と絶賛した十和田湖。風のないときの湖面は鏡を張ったように周りの景色を映す。新緑、深緑、紅葉と季節によって、また早朝、昼、夕方と湖が変化する。
 グリランドのボートアドベンチャーが動であれば、グリーンハウスのカヌーは静である。カヌーは、ゆったり、のんびり、湖上での約2時間、ガイドの案内を受けながら、湖の魅力を十二分に満喫できる。
 十和田湖でのカヌーは、平成20年(二〇〇八)に、ノースビレッジが最初に始めた。そして昨年7月、それをグリーンハウスが引きついで行っている。
 利用者は、20代後半から40代女性の割合が多く、夫婦やカップル、女性同士での利用者も増えている。地域では、首都圏を中心に、県内や遠方からの来訪者も多い。
 湖上で遊ぶ。十和田湖でのカヌーツアーは新しい魅力である。

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 グリーンハウス ツアーデスクへの問い合わせは、℡0176‐70‐5977迄。

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