十和田市現代美術館

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gennbiq2.jpg十和田市現代美術館

 十和田市現代美術館の今年最後の企画展「加藤久仁生展」が始まった。
 加藤久仁生は、多摩川美術大グラフィックデザイン科卒業後、平成13年(二〇〇一)に㈱ロボットに入社。同社のアニメーション作家を集めたROBOT CAGEに所属。テレビ番組等のアニメーションを制作してきた。
 その作品の一つ、『つみきのいえ』が、平成21年(二〇〇九)に、アメリカの第81回短編アニメーション部門でアカデミー賞を受賞した他、アヌシー国際アニメーション映画祭アヌシー・クリスタル賞、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞するなど、新進気鋭のアニメーション作家である。
 また、『つみきのいえ』が絵本(白泉社刊)となり、これも版を重ねている。
 加藤久仁生展は、東京など全国4ヵ所を回る巡回展で、そのトップを切ったのが十和田市現代美術館である。
 展示は、八つのコーナーに分かれており、絵本『積み木の街』のコーナーでは、『つみきのいえ』誕生のきっかけとなった、アニメーション制作の約1年前に企画した絵本『積み木の町』であった。その構想のアイディア・スケッチなどが展示されている。
 脚本のコーナーでは、加藤さんが「つみきのいえ」で脚本家と初めて共同作業をおこなった。
 脚本家の平田研也さんは、『積み木の街』のイメージ画と世界観から着想を得て制作を開始した。当初は、老夫婦の物語りであったが、最終的には妻を亡くした老人の物語りになった。
 アイデア・スケッチのコーナーでは、加藤さんが、スケッチブックやコピー用紙にアイディアイメージをびっしり描いている。
 その他、動画、背景画、絵本原画など、加藤久仁生の世界に引き込まれてしまう企画展である。
 加藤久仁生展は、若いひとのファンが多く、たくさんの若者で賑わっている。
 会期は、9月10日~平成24年(二〇一二)1月9日(月祝)迄。問い合わせは

 十和田市現代美術館℡0176‐20‐1127迄。
 写真は、オープンニングで挨拶する加藤久仁生さんと

 若いひとで溢れる加藤久仁生展

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 美術雑誌の表紙を飾るなど、全国的にも人気の高まってきている十和田市現代美術館。最近、十和田市現代美術館で結婚式を挙げるカップルが多くなってきている。
 8月6日、秋田県大館市の佐藤興さん(36)・同由利本荘市の朋子さん(35)が、現代美術館では4人目の結婚式を挙げた。
 2年前に現代美術館を訪れ、とても気に入っていた二人。思い出に残る式を挙げたいといろいろ調べていたところ、現代美術館で式を挙げることができることを知ったという。
 会場は、花柄模様の特別展「マイケル・リン」さんの企画展示室。式は、市民団体H&J(畑中宏之プロジェクトリーダー)がサポートした。
 結婚式には、秋田県などから親戚・友人など80人ほどが参列。美術館への入館者も何事かと見守る中、小山田市長が、
 「ここで結婚式を挙げていただくことは、十和田市にとって大変嬉しいことです」と、お祝いの言葉を述べ、高屋昌幸館長が結婚証明書を送るなど、華やかに、和やかに式が執り行われた。
 また、出席者は、もちろん十和田市で宿泊のみならず、2次会や3次会も十和田市で行なうなど、予期しなかったところで、十和田市の活性化につながった。
 なお、今後、十和田市観光協会が窓口となり、美術館等での挙式を、積極的に宣伝して行くという。

kekkonnsiki.jpgマイケル・リンさんの企画展示室で誓いの言葉を読み上げる、秋田県大館市の佐藤興さんと朋子さん

 青森県の太平洋岸、上北地域には、十和田市現代美術館、七戸町鷹山宇一記念美術館、三沢市寺山修司記念館と、個性のある美術館、文学館がある。

 十和田市現代美術館は、このほど発刊された『日本の美術館ベスト100ガイド』のトップを飾った今注目の現代美術館である。

 七戸町鷹山宇一記念美術館は、たとえば今行なわれている企画展は、ピカソやマチス、ダリなど世界の巨匠。日本では、安井會太郎、梅原龍三郎、東郷青児などのパレットと作品を展示する「パレットと絵画展」が行なわれるなど、企画展でその名が知られている。

 三沢市寺山修司記念館は、寺山修司唯一の記念館で、全国にファンが多い。

 この三つの美術館、文学館を、シャトルバスに乗り、わずか1,000円の料金で見られるのである。

 新幹線開業を記念した「あおもり アート ぐれっと パス」は、7月16日~10月30日迄。

 ちなみに「ぐれっと」とは、方言で、「ぐるっとまわる」、あるいは「すべて」という意味がある。

 問い合わせは、

 十和田市現代美術館   ℡0176-20-1127

 七戸町鷹山宇一美術館 ℡0176-62-5858

 三沢市寺山修司記念館 ℡0176-59-3434迄

 なお、当ネット新聞のトップページからも入ることが出来ます。

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十和田市現代美術館・アートと建築を巡る旅 『日本の美術館ベスト100ガイド』の 表紙を飾る!!

 gendaibijutukan.jpgこのほど発刊された『アートと建築を巡る旅へ!日本の美術館ベスト100ガイド』(マガジンハウス刊)で、なんと、十和田市現代美術館が表紙を飾った他、グラビアで9㌻にわたって紹介されている。
 これは、平成16年(二〇〇四)にオープンし、平成21年(二〇〇九)までの5年間に入館者が700万人を突破するという、日本で最も注目されている美術館の一つである金沢21世紀美術館とほぼ同等の扱いである。
 その内容を紹介すると、まず表紙は、現代美術館の全景(写真参照)。
 6㌻目にロン・ミュエクの身長4㍍の巨大なおばさんの展示写真。
 14、15㌻は見開きで、「アートを集めた、集落のような美術館です」のチャプターで、桜満開の官庁街通りと十和田市現代美術館の全景。
 16、17㌻も見開きで、「箱と廊下でできた現代アートのための美術館。それには訳があるのです」のチャプターと、十和田市現代美術館の解説と写真。
 18、19ページは、同じく見開きで、「これが、十和田市現代美術館の全アート作品です」のチャプターと、美術館の全図とそこに展示されている全作品の写真。
 20、21㌻は、「現代アートに愛された北の小さな町。十和田」のチャプターと、草間彌生の作品等野外に展示された作品の写真と解説。
 そして次㌻から、金沢21世紀美術館のページとなる。
 この『アートと建築を巡る旅へ!日本の美術館ベスト100ガイド』は、展示作品もさることながら、表題に「アートと建築を巡る旅!」とあるように、建築も一つの作品として、建物にもかなりの重点が置かれて紹介されている。
 十和田市現代美術館を設計したのは西沢立衛氏。西沢立衛氏は、金沢21世紀美術館の設計に関った他、今注目されている香川県小豆郡土庄町豊島にある豊島美術館などをも設計している。
 『アートと建築を巡る旅へ!日本の美術館ベスト100ガイド』には、東北から、十和田市現代美術館の他、青森県立美術館、青森公立大学国際芸術センター青森、そして山形県の土門拳記念館の4館のみ。うち、青森県から3館が選ばれている。
 青森県立美術館(鷹山ひばり館長)は、平成18年(二〇〇六)7月にオープンし、現在オープン5周年記念企画展として、「光を描く印象派展~美術館が解いた謎~」を行っているが、7月11日、ちょうどオープン5周年で入館者が200万人を突破した。
 十和田市現代美術館(高屋昌幸館長)は、平成20年(二〇〇八)にオープン。平成22年(二〇一〇)4月にグランドオープン。同11月に入館者が50万人を突破した。
 この春は、3・11東日本大震災で出足がちょっと鈍ったものの、その人気は衰えない。
 この十和田市現代美術館によって、十和田市のイメージが随分変わった。
 アートは、金沢21世紀美術館や、青森県立美術館に見られるように今やその地域にとっては観光である。
 この『アートと建築を巡る旅へ!日本の美術館ベスト100ガイド』の紹介によって、ますます全国から人が訪れるのは間違いない。

5月28日~ 十和田市現代美術館

 十和田市現代美術館の休憩スペースの床に、花模様のクッションフォアが敷かれている。これがマイケル・リンさんの作品である。

 マイケル・リンさんは、一九六四(昭和39年)東京生まれの台湾人である。建設空間に、大型のペイティングを行い、世界的な評価をうけているアーチスト。現在、上海、ベルギー、台湾を拠点に、国際的に活躍している。
 マイケル・リン ミングリング-ふれあい-は、十和田市現代美術館を中心に、中心商店街やふれあいホールへとアートを広げて行く。さて、どうなるか。それは観てのお楽しみ。

 問い合わせは、0176-20-1127 迄。

十和田市現代美術館の休憩スペースの床に描かれたマイケル・リンの作品
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 何とゴールデンウィークの11日間に常設展、企画展併せ28,405人が入場
 

gendai1.jpg市民の賛否両論の渦巻いた十和田市現代美術館が4月26日オープンした。
 官庁街通りの桜の満開時と重なり、また東北では初めての現代美術館であることなど話題性もあり、4月26日~5月6日までのゴールデンウィークの11日間に、常設展、企画展の「オノ・ヨーコ‐入口」展を併せ2万8405人が入場した。
 しかし、企画展「オノ・ヨーコ」は別料金になっているものの、企画展だけを観るに来たという人は非常に稀であると思われるので、実際の入場者数は、常設展の入場者数である1万6857人と思われる。それにしても多い入場者数は、美術館というより、観光施設的入場者数である。
 中野渡春雄市長は、この現代美術館を、文化・芸術のまちとして、十和田市の活性化につなげたいとして建てたわけであるが、現代美術館に対する評価はどうであろうか。
 4月25日に、開館に先立って行われた開館記念アートセッションで、美術館の設計や作品の選定に携わった専門家たちが感想を語った。それらを要約すると、
 現代美術館の設計者で、建築家・横浜国立大学准教授の西沢立衛氏は、 
 「官庁街通り全体を美術館と見立て、建物とまちをどう継続させてゆくか、美術館とまちが融合した設計をした。作品の個性に合わせて、建物の大きさを変え、分散させたことによって、美術館からまちが見え、開放感が出た。作品の永久保存は初めてである」と語った。
 現代美術館のアート作品の検討委員で、武蔵野美術大学名誉教授の小池一子氏は、
 「現代建築と現代美術を融合した美術館だ。これは世界に発信できる」と語った。
 同じく検討委員で、森美術館館長の南條史生氏は、
 「(永久展示のため)展覧会をやり続ける必要のない美術館だ」と語る。
 同じく検討委員で、現代美術評論家・国立国際美術館館長の建畠晢氏は、
 「私が市長だったら(このような永久展示は)ちょとビビるような計画だ。しかし、まちと一体化した、まちを歩くのが楽しくなるような美術館だ」と語った。
 さて、市民の反応はどうであろうか。
 「いいんじゃない。人が来てくれればいいけどね」という人と、「観ても分からない。芸術的に示唆されるものがないし、1度見たら、2回は来ないでしょう。大変になるんじゃないですか」などと、意見がまっ二つに分かれる。
 作品の評価については、約16億円で落札したフィギャの村上隆の例もあるので、観る人それぞれであるから別として、一つは、図らずも建畠氏が「私が市長だったら、ちょっとビビる」と語ったように、永久展示ということである。永久展示ということは現代美術館がある限り同じ作品を展示し続けるということである。10年経ち、20年経って作品が劣化したときどうするのであろうか。十和田市現代美術館は、作品に合わせて建物を建てているので、別の作品の入れ替えは大変難しい。もし、入れ替えるとするとまた何十億という金がかかるであろう。
 二つには、常設展示でのリピーターは非常に難しい。常に外部から人を呼び続けなければならない。年数回企画展をやるようであるが、それが解決策になるのであろうか。
 十和田市現代美術館は、十和田市の新しいシンボルになるであろう。と、同時に、様々な課題を背負った現代美術館のオープンである。gendai2.jpggendai3.jpggendai4.jpggendai5.jpggendai7.jpggendai7,.jpg

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