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十和田市出身の映画プロデューサー 松橋 真三さん

 プロデュースした映画『きみにしか聞こえない』がヒット中
 matuhasisinzou.jpg日本は今、空前の映画ブームである。日本映画製作者連盟(映連)の調査によると、平成18年(二〇〇六)に公開された日本映画は417本。その興行収入が前年比132㌫増で、洋画を上回った。
 その417本のうち興収10億円を越えたのが28本。松橋さんが映画製作会社を立ち上げ、その第一作目として、プロデュースした『ただ、君を愛してる』(新城毅彦監督/玉木宏・宮崎あおい主演/昨年10月公開)が9億円の興収を上げ、ベスト30位以内に入っている。
 そして2作目、今年6月16日に公開された『きみにしか聞こえない』(荻島達也監督/成海璃子・小出恵介主演)が、6月28日発売の『ぴあ』、最新映画満足度で、100点満点の91点で、第2位にランキングされるなど、順調な滑り出しを見せている。
 映画プロデューサーの仕事は、映画の表面にはあまり出ないが、映画の企画から、脚本家、映画監督、キャストの選定、資金の調達、ロケ地の選定など、映画を商品化して行く全てを担う。
 したがって、まず企画が悪ければ、脚本家も、映画監督もついて来ないだろうし、赤字がでれば全部自分で背負わなければならない。映画に対する感性から、経営能力まで、総合力が要求される。
 その中で、松橋さんが製作した映画は2本とも続けてヒットを飛ばしている。
 松橋さんは、昭和44年(一九六九)8月、十和田市に生まれた。三本木高校、早稲田大学卒業。もともと映画が好きだったことから、大学を卒業すると、衛星放送のWOWOWに入社。BS5チャンネル及びBSデジタル放送で製作を担当。映画も何本かプロデュースしてきた。
 そして、平成12年(二〇〇〇)12月に公開された、深作欣二監督の『バトル・ロワイアル』に、協力プロデューサーとして参加。この『バトル・ロワイアル』が大ヒット。このときのプロデュースが評価され、独立の話が持ち込まれた。
 こうして平成17年(二〇〇五)に独立。映画製作会社㈱STUDIO SWANを立ち上げた。そしてその第一作目として制作したのが前述した『ただ、君を愛してる』。二作目は『きみにしか聞こえない』。三作目は、ホラー映画『エクスクロス‐魔境伝説』(深作健太監督)もすでに製作。今年12月に全国東映系で公開。四作目はこの夏から撮影に入るという。
 松橋さんは、将来は十和田市を舞台に映画を創りたいと夢を語る。十和田市出身の、新進気鋭の映画プロデューサーの誕生である。