首都圏とふるさとをつなぐ 東京=十和田

㈱東京組代表取締役会長 中野渡利八郎さん

 世田谷の高級住宅地で安さと地域密着で伸ばす。十和田市出身、創業15年で年商158億の住宅建築会社をつくる
 nakanowataririhatiroui.jpg十和田市出身で、創業わずか15年で年商158億円の住宅建築の会社を作った社長がいる。㈱東京組会長の中野渡利八郎(62)さんがその人である。
 中野渡利八郎さんは昭和20年(一九四五)10月、十和田市に生まれた。昭和39年(一九六四)三本木農業高校土木科を卒業。1年間父のやっていた土木建設の会社に勤め、昭和40年(一九六五)に上京し、工務店に勤めた。昭和42年(一九六七)、家の事情で帰郷、父から引継いでやっていた兄(中野渡利彦)の会社に勤めた。が、兄の会社が倒産したために再び上京。昭和48年(一九七三)にミサワホームに勤めた。ミサワホームに20年ほど勤め、平成5年(一九九三)に、住宅建築会社㈱東京組を設立し現在に至っている。
 ㈱東京組の、その成長ぶりは凄まじい。
 ちなみに平成11年(一九九九)からの住宅の完工棟数及び売上高をみると、平成11年の完工棟数は133棟で、売上高は約19億5千万円(百万以下は四捨五入)だったものが、翌平成12年度は145棟、約39億円と倍増。平成13年度141棟、約40億5千万円。平成14年度160棟、41億9千万円。平成15年度194棟、約64億円と50億円を突破。平成16年度305棟、約96億円。平成17年度333棟、約105億5千万円と100億円を突破。平成18年度290棟、約158億円と150億円を突破。平成19年度283棟、約101億3千万円である。平成19年の売上が落ちたのは、平成17年(二〇〇五)に発覚した姉歯事件を受けて、建築基準法が改正され、建築確認の申請が滞ったためである。
tokyougumi2.jpg なぜ、短期間にこのように伸びたのだろうか。
 まず、住宅建築会社の常識を破り①営業を置かず、展示場も作らず、中間経費を徹底して削減。その経費分、建築費を安くし、建物で差別化してきた。そのため、坪単価で他社より10万~15万安くできた。
 ②それではどこから注文を受けたか。不動産屋である。東京組は安くていい家だよという評判が、不動産屋から火がつき、不動産屋が紹介してくれた。こうして15年間に約2600棟建築している。
 ③エリアを高級住宅地である世田谷区に絞り地域に密着した。そのために、きめ細かいサービス及び経費の節減ができた。
 ④ドアやガラス戸、タイルなど建築資材を独自に開発。中国やイタリアに外注しているなどである。
 創業15年で、従業員約80名、年商158億円の住宅建築会社を作った中野渡利八郎さん。今度はふるさとのために何か仕事がしたいと語る。

 写真は、東京の住宅建設・設計関係者では知らぬ者がいない㈱東京組代表取締役会長の中野渡利八郎さん。創業わずか15年で年商158億の会社を作りあげた。十和田乗馬倶楽部会長の中野渡利彦さんは実兄