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映画に夢を馳せる十和田市出身の演出家田中英治さん

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角川3D映画「テンペスト」の共同監督。NHKエンタープライズディレクター

tanakaeiji.gif 19 世紀の琉球王朝(現在の沖縄県)を舞台とした時代劇『テンペスト』。NHKBSプレミアム枠で今年7月より9月まで全10回にわたって放送され、評判を呼んだ。
 それが、来年(平成24年)1月28日より、3Dとなって全国で上映される。
 その『テンペスト』で吉村芳之さんと共に監督を務めたのが、十和田市出身の田中英治さんである。
 田中さんはテレビドラマ全10回のうち、第5回、6回、9回の3話分を演出した。
 『テンペスト』の舞台は琉球王朝末期の王宮。美貌と才能をあわせ持つ少女・真鶴が、男と偽り孫寧温と名乗って役人となり琉球のために懸命に生きる姿を描く、愛と葛藤の壮大な歴史ドラマである。
 原作は、80万部を超える大ベストセラーとなった池上永一さんの『テンペスト』。
 この『テンペスト』は、主演の仲間由紀恵さんが、役人・孫寧温と王宮の側室・真鶴の二役を演じることでも話題となったドラマである。
 田中英治。昭和43年(一九六八)8月、十和田市に生まれた。三本木小学校に入学したが、父の仕事の関係で卒業と同時に秋田市に転居。秋田西中学校、秋田高校、早稲田大学と進学した。
 映画が好きだった田中さん。高校二年の時に父が転勤し一人で下宿生活をすることになるが、生活費を削ってまで毎週のように映画館に入り浸っていた。そのころから、映画監督になるのが夢になった。
 映画監督になるには上京すべきと考え、東京の大学に進学。就職活動先はマスコミ中心で、当時日本の三大メジャーと言われた映画会社の一つに合格。しかし、演出部の募集枠がなく、撮影現場で働く夢が実現出来ないとわかった。
 映画だけでなく、テレビドラマも好んで観ていたので、同時進行でテレビ局やテレビ番組制作会社も受験していた。幸運にも、ドラマディレクターを募集していたNHKエンタープライズにも合格、入社を決めた。その後、助監督修業を重ね、平成10年(一九九八)年、29歳のとき金曜時代劇『しくじり鏡三郎』(中村雅俊さん主演)を初演出。
 30代前半は、NHKの芸能番組の演出も担当。最近では、土曜時代劇『オトコマエ!』、『オトコマエ!2』、『桂ちづる診察日録』などを演出してきた。
 「限られた予算と時間の中で、最大の効果を上げなければなりません。収録スケジュールや放送日も決まっているので、いつも緊張感を持って仕事に臨んでいます。
 将来的には、今まで自分が吸収してきたものを、ワークショップなどを通して故郷に還元したいとも思っています」と語る。
 ドラマを創るとき、田中さんは企画立案から行う。『八甲田山死の彷徨』(新田次郎)みたいな、いい原作があれば、田中さんに取り上げてもらい、NHKで放送していただく可能性だってある。
いつかは三本木開拓・新渡戸三代記をドラマ化して欲しい。

 

tenpesuto.gif仲間由紀恵さんが演じる役人・孫寧温と、真鶴。一人で二役を演じる(写真は角川映画提供) 

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