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盲目の名馬「タカラコスモス」の墓標建立

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 映画「三本木農業高校、馬術部」の盲目の、名馬「タカラコスモス」の墓標建立

takarakosumosu.jpg 11月9日、三本木農業高校馬術部馬場に、有志によって盲目の名馬タカラコスモスの墓標が建立された。
 タカラコスモスは、昭和61年(一九八六)競走馬としてデビュー。しかし一勝もできず引退。第二の人生ならぬ馬生を競技馬にかけた。
 競技馬として見事に変身。学生馬術大会で「女王」と呼ばれるまでになった。しかし、ある日突然、目に異常がみつかり、目が見えなくなった。普通であればここで屠殺される運命にあった。
 平成10年(一九九八)、三農馬術部顧問の藤森亮二先生に、日本獣医畜産大学の知人から電話があった。
 「タカラコスモスを引き取らないか」
 藤森先生もタカラコスモスのことは良く知っていた。
 ところが、「視力がほとんどない」という。
 いくら名馬であったとしても、目が見えないんじゃ使い物にならない。迷いに迷ったが、かつてのタカラコスモスへの憧れもあり、引き取ることにした。
 そこへ入学してきたのが湊華苗(現在=西村)である。華苗さんは三農に入ると馬術部に入った。
 そしてある日、藤森先生から、「これからお前がタカラコスモスの担当だからな」といわれた。
 なんで私がこんな馬をと思ったが、負けず嫌いな華苗さん。それからタカラコスモスとの苦闘が始まった。
 それが、テレビで取りあげられ、本になり、ついには『三本木農業高校、馬術部』として映画になった。
 私たちに、たくさんの感動と勇気を与えてくれたタカラコスモスが、今年8月に亡くなった。27歳であった。馬の27歳は人間では凡そ90歳前後の高齢で、大往生であった。 

takarakosumosu2.jpg元気だった頃のタカラコスモスに乗る湊華苗さんと、映画「三本木農業高校、馬術部」の華苗役をやる長渕文音さん(十和田市馬事公苑っこランド於)

 

takarakosumosu3.jpg映画「三本木農業高校、馬術部」の撮影の合間に、写真左から、校長役の松方弘樹さん、華苗役の長渕文音さん、監督の佐々部清さん