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「太素の水プロジェクト」が未来遺産に決定!!

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運動を組織し情報を発信し始めた十和田市立新渡戸記念館

nitobetunenori.jpg 新渡戸記念館は、三本木開拓を成し遂げた新渡戸伝、十次郎、七郎の親子三代、そして伝の孫である新渡戸稲造博士の、その偉業を紹介する博物館である。
 博物館は一般的には、目的に沿った展示や企画展を行うのがせいぜいである。
 ところが新渡戸記念館は、館から外に飛び出し、市民と一緒に運動を始めたのである。
 その運動「太素の水プロジェクト」が認められ、このほど、青森県初の、東北では2例目となるプロジェクト未来遺産に登録された。
 プロジェクト未来遺産??世界遺産ならわかるけれど、あまり聞きなれない言葉である。
 プロジェクト未来遺産は、日本ユネスコ協会連盟が、「100年後の子どもたちに、長い歴史と伝統のもとで豊かに培われてきた地域の文化・自然遺産を伝える運動」である。
 その第3回プロジェクト未来遺産に、「太素の水プロジェクト」が選ばれ登録された。
 事の発端は、今から20年ほど前から行われた、稲生川の改修工事である。この改修工事によって遊休地ができた。
 その遊休地の活用から、水辺に親しむ稲生川ふれあい公園と、一本木沢ビオトープが作られ、それを運営する母体として、平成9年(一九九七)に、北里大学や地元町内会、市民が入った「一本木沢ビオトープ協議会」が、同10年(一九九八)に、公園周辺の町内会が中心となった「稲生川せせらぎ活動委員会」が組織され、市民によって運営されてきた。
 一方、新渡戸記念館は、人づくり・地域づくりの事業として、市民を対象に「新渡戸塾」を、子どもを対象に「寺小屋稲生塾」を開講。また、新渡戸記念館を中心に活動するボランティア団体「Kyoso Kyodo(共創郷土)を組織した。
 そして、この三つの組織を中心にまとめ、「太素の水」保全と活用連合協議会が生まれた。
 これをコーディネートしたのが、新渡戸記念館の新渡戸常憲さんである。勿論、協議会の会長は新渡戸さんである。
 新渡戸さんは大変幅広い人脈を持っている。また夫人の富恵さんは、元アフガニスタン大使館秘書だけあって、富恵さんもまた大変幅広い人脈を持っている。
 このほど、世界的なファッションデザイナーのコシノジュンコさんが、十和田市の「十和田奥入瀬観光大使」に委嘱されたが、これも新渡戸常憲さんのつながりからである。
 平成21年(二〇〇九)に、十和田市民大学講師として、和光大学名誉教授で、ユネスコ・アフガニスタン文化遺産保護国際調整委員や、平山郁夫シルクロード美術館理事などを務める前田耕作さんに来ていただいた。
 前田さんはそのとき、稲生川と、それを中心とした運動をみて、今、「プロジェクト未来遺産運動」が始まる。あなた方のやっている運動はそのプロジェクトにふさわしいから、ぜひ応募してみてはとアドバイスをくれた。
 こうして、「共創郷土」(共に創る郷土)を中心理念に置き、「太素の水プロジェクト」に組織を整備し、プロジェクト未来遺産運動に応募した。それが認められ、青森県では最初の、東北では2例目となるプロジェクト未来遺産に決定した。
 「太素の水プロジェクト」は、稲生川流域の自然の保存や活用、三本木開拓の志の伝承、人と自然の共生や、生物多様性などの、学習や体験を通した地域づくりである。
 稲生川が開削されて157年。その歴史や理念を伝えると共に、今、新たな地域づくりが始まる。それが「太素の水プロジェクト」である。
 そしてそのリーダーが、伝から数えて8代目、4月1日より館長就任が予定されている新渡戸常憲さんである。
 音楽学博士でもある新渡戸常憲さん。十和田市の新しいリーダーとして、幅広い人脈を生かした今後の活動が楽しみである。

 写真は、新渡戸記念館の新渡戸常憲さん(4月1日より館長就任予定)。彼が十和田に帰ってきてから、新渡戸記念館は生きた博物館に変わってきた。新渡戸さんはまた音楽学博士でもある


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