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「金山平三+鴨居玲」展賑わう

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鷹山宇一記念美術館 

kanayamaheizou.jpg 鷹山宇一記念美術館では「金山平三+鴨居玲」二人の天才画家~描く、ということ。生きる、ということ~展が行われている。
 金山平三は、明治16年(一八八三)現在の神戸市に生まれた。東京芸術学校(現東京芸大)を主席で卒業。黒田清輝に師事し、36歳にして帝展の審査員を務めたという、いわば天才として名を馳せた。
 作品は、特に注目すべきことは、『奥入瀬』『晩夏の奥入瀬』『十和田放牛』など、東北にも足を運び描いていることである。
 金山平三は、奥入瀬をどのように描いているかも見所である。
 一方、鴨居玲は、金沢市に生まれる。金沢美術工芸専門学校(現金沢美術工芸大学)に入学。宮本三郎に師事する。
 昭和44年(一九六九)昭和会賞と安井賞を受賞。昭和46年(一九七一)スペイン・ラ・マンチャのバルデペーニャス村にアトリエを構え制作に没頭。昭和60年(一九八五)神戸市の自宅で排ガスで自殺した。心臓の病気と、創作の行き詰まりにより、たびたび自殺未遂を繰り返した末の死であった。享年57歳であった。
 鴨居はこんな文章を残している。
 『1982年 私』
 「描けない、私。その恐怖、その苦しみ、その狂気。既に画家として認められたその時期にこそ、より強くなって襲いくるものたち。周りには『次の作品を...』と待ち焦がれる人の群れ、それは過去に彼が描いてきた人間たち。キャンバスの鮮烈な白さが、呆然とする顔を亡霊のように浮かび上がらせる。『絵は私にとって苦痛そのものです』そう言った画家の、晩期の自画像」
 鴨居はこの2年後に自殺している。創作に悩み苦しみ、ついには自ら命を絶った作者の苦悩が、現れているような絵でもある。

 写真は、金山平三の『二月の大石田』