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「南部裂織保存会」銀座三越で展示販売

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故菅野暎子さんの夢実現
 

nanbusakiori.jpg着古した布を捨てず再生させる、貧しさの中から生まれた南部裂織。その裂織を復活させ、新しい布文化まで高めた故菅野暎子さん。
 女性にとっては三越が憧れであった。その三越で、いつか裂織展をやりたいねというのが菅野さんの夢であった。
 南部裂織保存会を発足させて37年、ついにその夢が実現した。
 10月17日~23日、銀座三越で、暮らしに映える伝統工芸として、南部裂織と、津軽のこぎん刺しが、展示販売されたのである。
 ことはこうであった。
 昨年、三宅一世の「東北の底力ー心と光」展に呼ばれた。それが『家庭画報』の英字版に南部裂織の炬燵掛けが紹介された。それを見た三越の担当者から、ぜひ伝統工芸の炬燵掛けを展示して欲しいとの依頼があり展示した。これは、伝統工芸品としての展示だけであった。
 そして今年8月、裂織を展示販売して欲しいとの依頼がきた。これは作品の販売である。
 販売となると、ある一定の量がなければならない。期限は2ヵ月しかない。会員たちは手分けをして作品をつくった。
 こうして、450点ほどを持って銀座三越に臨んだ。
 いざ蓋をあけてみると、裂織保存会の、関東の会員にも手弁当で手伝ってもらったが、休む暇もないほどの忙しさ。売上げ目標を大幅に越す、大成功に終わった。
 事務局長の小林輝子さんは、
 「これまで物産展などには出したことがあったが、売るための展示ですから、商品の並べ方、陳列台の高さ、接客など、大変勉強になりました。さすが三越です」と語る。
 南部裂織は、近年会員の努力によってセンスの良い作品が次々に生まれている。いわば伝統工芸品から一歩飛び出した感のある、十和田発信の新しい布文化である。

 写真は、銀座三越で行われた南部裂織の展示販売と十和田のスタッフの皆さん