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理化学研究所とJRAで活躍する学者姉妹 間 陽子・弘子さん

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青森県七戸町出身の学者姉妹

aidayouko.jpg (あいだ) 陽子さん(理化学研究所分子ウイルス学研究ユニットリーダー)
 理化学研究所(以下理研)。実は、一般にはあまり知られていないが、すごいところである。
 「2位じゃダメなんでしょうか?」といった馬鹿な政治家がいたが、世界最速のスーパーコンピュータ「京」を開発したのが、この理研である。
 それだけではない。理研理事長の野依良治さんは平成13年(二〇〇一)のノーベル科学賞の受賞者。同じく理研の脳科学研究センター長の利根川進さんは、昭和62年(一九八七)のノーベル医学生理学賞受賞者。その他、ノーベル賞受賞者の湯川秀樹博士(昭和24年受賞)や朝永振一郎博士(昭和40年受賞)も、かつて理研の研究者であった。
 また今、ノーベル賞受賞の山中伸弥京大教授が開発した、iPS細胞を使った目の治療やがん治療の臨床研究にも着手した。
 理研は、大正6年(一九一七)、日本資本主義の基礎を築いたといわれる渋沢栄一らによって設立された、95年の歴史を持つ、物理学、工学、化学、農学、生物学、医学の日本最大の頭脳集団である。
 間陽子さんは、その理研の分子ウイルス学特別研究ユニットのリーダーであると共に、東京大学連携大学院の、連携教授でもある。
 「理研は、研究者の自由な楽園です。研究者が好きな研究をすることができます。
 私が今取り組んでいるのは、世界の死亡原因の約3割がエイズやサーズ、インフルエンザなどの感染症なんですが、それらのワクチンと抗ウイルス薬をつくることなんです。自分のやっている研究が必ず人類の役に立つ。そう思って研究しています」と語る。
 間陽子。昭和31年(一九五六)4月、七戸町に生まれる。七戸中学校、青森西高、北里大学獣医学部卒業。北海道大学大学院博士課程修了後、理研に入り現在に至る。
 二人の実家は、実は七戸町の諏訪牧場である。

 (あいだ) 弘子さん(日本中央競馬会競走馬総合研究所運動科学研究室室長)
 「競馬は男の世界でしょう。私が入るまでは、女性の獣医師なんて一人もいなかったんです」と語る間弘子さん。
 今は、日本中央競馬会で、運動科学や臨床医学、感染症、温泉リハビリなどの研究に取り組む、競走馬総合研究所で、運動整理学の研究をしている。
 間弘子。昭和34年(一九五九)1月、七戸町に生まれる。七戸中、三本木高校、北里大学獣医学部卒業。アメリカ・カルフォニア大学ディビス校動物病院留学。
 帰国後、実家が競走馬を生産していたということもあって、昭和59年(一九八四)日本中央競馬会に入る。しかし、前述したように競馬界は男性社会で、正職員にはなれなかった。
 平成3年(一九九一)になって、男女雇用機会均等法が整備されこともあって、ようやく正職員として採用された。
 そして平成7年(一九九五)に、北海道大学で獣医学博士号取得し、現在は、競走馬総合研究所運動科学研究室の室長である。

 写真/七戸町出身の姉の間陽子さん(向かって写真左)と、妹の間弘子さん。二人揃って学者姉妹だ