編集長のたわごと

へそ曲がり編集長のおもしろ本紹介 4

[編集長のたわごと]

「はやぶさ」式子育て法
とんびの子を「はやぶさ」にする方法とは?


 kawagutikosodatehon.jpg私がこの本を知ったのは、川口さん自身の口からである。
 平成25年(二〇一三)1月6日、三沢航空科学館での、JAXAタウンミーティングの席上である。
 川口さんは、実は私『「はやぶさ」式子育て法』という本を出しているんです。家族からは、評判が悪いんです。その中に「三日坊主のすすめ」という項目があるんです。これは、二日も頑張ったじゃないか。そして、展開のひらけない状況を打破するために、新たな1ページを探しにいく。いいじゃないですかと、いった。
 まず、家族に評判の悪い子育て論というのは面白い。そして三日坊主はいいじゃないかと肯定する。
 実は、私もそうであるが、三日坊主というのは私流に考えると、いろんなことに興味を持ち、これはいいぞと計画を立てて実行するが、長続きをしない。しかし、いろんなことに興味をもってやっているうちに、いつか自分に合うもが見つけられることがある。私の70年の人生はまさにそれであった。
 そして、目次を見て共感しまくった。「三日坊主」だけではない。
 その一部を紹介すると、「コツコツ努力を続けるな」「ルールは破るためにある」「三日坊主でかまわない」「『拾い読み』と『積ん読』のススメ」「口答えができる生意気な子に育てよう」「できない理由より、できる理由をみつけよう」などである。
 目次でもわかるように、先生に言われたとおり頑張る、あるいは教科書通り勉強ばかりする、そういう〃いい子〃からは世界一は生まれない、というように、世の教育ママ族にはソッポを向かれるであろう子育て論である。
 だが、待てよ、この子育て論を書いたのは、そんじょそこらの人間ではない。世界で初めて惑星からサンプリングをした科学者の、その道では世界のトップクラスの頭脳の持ち主の子育て論である。示唆されることが多いに違いないと頁をめくった。
 内容は、「はやぶさ」はなぜ、人類初の偉業を成し遂げたのか。「はやぶさ」を成功に導いた過程を、子育てに当てはめた子育て論である。
 子育てを終わった我々が見ると、そうだったのか、子どもの個性を伸ばすのではなく、つぶしていたんだななどと、子育ての反省がいっぱい出てくる。
 と同時に、子育てを終わった親が、まだまだこれから頑張る自分育てに役立つ人生論でもある。

川口淳一郎著 青春出版社刊。定価1300円+税