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美術評論家・森美術館館長 南條 史生さん

[夢追人ニュース]

 5周年を迎える十和田市現代美術館を裏で支えてきた
 nanjouhumio.jpg平成20年(二〇〇八)4月26日にオープンした十和田市現代美術館(坂戸勝館長)。今年4月26日で満5周年を迎える。
 十和田市現代美術館は、オープン2年半後の平成22年二〇一〇)11月に入館者が50万人突破。3・11の東日本大震災以降入館者の伸びが鈍化したものの、平成24年(二〇一二)6月に70万人を突破。5周年を2ヵ月弱残した今年2月末現在で約79万4000人が入館している。
 入館者の約90㌫が市外、その約60㌫が県外である。
 また、平成23年(二〇一一)には、『アートと建築を巡る旅へ!/日本の美術館ベスト100ガイド』(マガジンハウス社刊)の表紙とグラビアを飾った。
 さらに、「行ってよかった美術館&博物館ランキング2011」で、美術館の部の第20位に選ばれた。
 この十和田市現代美術館の企画段階からかかわり、現代美術館を提案し、開館以後の企画や運営に携わってきたのが、美術評論家で、森美術館館長の南條史生さんである。
 美術館の計画が持ち上がった当初、市民の反対運動もあったが、今は十和田市の一つの象徴にさえなっている。
 「まだまだですね。美術の話題になったとき、金沢21世紀美術館は必ず出てきますけれども、十和田市現代美術館はなかなか出てこない。
 ですから、これで満足してはいけない。
 十和田市現代美術館は、市民が活動できる場でなければならない。美術館と周りの建物が違和感があってはならないし、商業施設とつながっていかなければならない。
 焼山の奥入瀬渓流の入口に市の建物(奥入瀬渓流館)がありますよね。あれはもったいないです。美術館を焼山に広げて行く。奥入瀬渓流につなげ、十和田湖につなげて行かなければなりません」
 と、十和田市現代美術館の持つ可能性と未来を語る。
 そして、現在は東京の森美術館館長である南條さんが、以前代表をつとめたナンジョウアンドアソシエイツが、美術館の指定管理者制度移行に伴い、十和田市現代美術館の指定管理者として運営している。その夢と可能性が今、着々と進行している。
 南條史生。昭和24年(一九四九)東京都出身。慶應義塾大学卒業、美学美術史学専攻。大学卒業後、国際交流基金、ICAナゴヤ・ディレクター、ナンジョウアンドアソシエイツ㈱を経て、平成14年(二〇〇二)森美術館副館長。平成18年(二〇〇六)より現職にある。
 長年にわたって世界の美術を日本に紹介している。平成21年(二〇〇九)には、中国の現代美術家で人権活動家の艾・未未を紹介した「アイ・ウェィウェィ展」、美術と医学を交差させて、生と死の意味を問いかけた「医学と美術展」など、話題の企画展が多い。
 また、日本の美術館のほとんどが、著作権保護のため撮影が禁止されている中で、クリエイティブ・コモンズ導入により撮影を条件つきで自由とするなど、常に美術界の古い体質に一石を投じている。
 著書に『疾走するアジア‐現代アートの今を見る』(美術年鑑社刊)、『アートを生きる』(角川書店刊)などがある。