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劇団「柿喰う客」代表 演出家・劇作家中屋敷 法仁さん

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 本木高校時代に第49回全国演劇大会で最優秀創作脚本賞受賞
 岸田國士戯曲賞候補他国内各所で演出家・劇作家として活躍
 nakayasiki.jpg「母親が十和田演劇鑑賞会に入っていて、小学校5年生のころだったかな、お前も観た方がいいよって観たのが、無名塾の『リチャード三世』だったんです。それがすごいエネルギーがあって、仲代達矢さんとか、なんかよく知らないおじいさんが出ていて、すげえぞあいつと思って、それから演劇にどんどん引き込まれていったんです。
 中学校3年生のとき十和田市民文化祭にシナリオを出したら受け取ってもらえてすっごく嬉しかったんです。
 中学校も演劇をやって、シェークスピアとかチェーホフなんかガンガン読んでいました。
 高校は函館ラサールに受かったんですけれど、ラサールには演劇部がなくて、それで三本木高校に入ったんです。
 そして三本木高校3年のとき全国高等学校演劇大会で、『贋作マクベス』が最優秀創作脚本賞をもらった。高校演劇で全国まで行ったんだから行けるところまで行こう。それで僕の行く道が決まりました」と語る中屋敷さん。
 今は、劇団「柿喰う客」の代表をし、新人劇作家の登竜門、演劇界の芥川賞とも呼ばれる第57回岸田國士戯曲賞の最終候補に選ばれるなど、劇作家、演出家、はたまた俳優としても活躍している。
 中屋敷法仁。昭和59年(一九八四)4月、十和田市に生まれる。切田中、三本木高校卒業。青山学院大学に入学するが、途中演劇コースのある桜美林大学に移籍し、平田オリザのもとで学ぶ。
 青山学院に入り演劇サークルに入ったが、自分がやりたいものを作るんだったら、自分で責任を持つものをつくらなければ駄目だと1年生の冬、平成16年(二〇〇四)に「柿喰う客」を立ち上げた。平成18年(二〇〇六)の元旦にやった公演の観客動員数が飛躍的に伸びたことから正式に劇団化。以後、『真説・多い日も安心』(2000名動員)、『恋人としては無理』で国内5都市ツアー、『悪趣味』2400名動員、『悩殺ハムレット』では東京、三重、大阪、愛知の4都市で4600人動員するなど国内公演はもちろん、フランスで『恋人としては無理』や『The Heavy User』など海外公演も行い絶賛されている。
 また、キャスト全員が女優の『ハムレット』、『マクベス』を上演したり、出演者をオーディションで選んでパルコ劇場に進出するなど、話題性の高い作品をつくり続けている。
 劇団の名前は、売れる名前の法則なんか勉強してつけたのが、一度聞いたら忘れない「柿喰う客」だったという。
 劇団外での脚本・演出は、吉本興業神保町花月『かあちゃん、スターになったよ』、同『ほらね』など吉本興業や、シーラカンスプロデュース『戯伝写楽‐その男、十郎兵衛‐』、つかこうへい作『飛龍伝』などの演出。東京芸術劇場 芸術監督野田秀樹監修『100万回生きた猫』の脚本。パルコ・プロデュース『露出狂』の作・演出など多数。
 また受賞は、第49回全国高等学校演劇大会『贋作マクベス』最優秀創作脚本賞、王子小劇場佐藤佐吉賞での最優秀主演男優賞、最優秀衣装賞、優秀演出賞、シアターガイド賞、最優秀作品賞などである。
 「ミュージカルや子ども劇場などでも国内各地で上演しています。それもやりたいし、俳優としてもやりたいですがなかなか時間がとれなくて」と語る中屋敷さん。
 まだ29歳の若さであり、その活躍ぶりは寺山修司の再来を思わせる。将来楽しみな一人である。
 また、実姉は、仙台市の「みんなの寺」の天野和公さんである。