夢追人ニュース

黛 まどかさん  「言葉の力 俳句の力」を語る

[夢追人ニュース]
 北里大学同窓会文化講演会
 
mayuzumimadoka.jpg 11月28日、十和田市民文化センターで、北里大学同窓会主催の文化講演会が開催された。講師は俳人の黛まどかさん。
 黛さんは「言葉の力 俳句の力」と題して講演。黛さんは北里大学の校歌『生命の北辰』を作詞したこともあって、まずその歌詞に込めた意味を説明。
 平成22年(二〇一〇)より1年間文化庁文化交流使節としてフランスに俳句の指導に行っていた黛さん。フランスの95㌫の小学校の教科書に俳句や短歌が載っている。ジョン・レノンは、俳句は僕が知っている詩の形式の中で一番美しいものだと書いている。アメリカの記者は、日本は詩の大国だ。こんな国はどこにもないと書いているなど、外国から見た日本文化について語った。
 その例として、3・11で被災したひとたちが、ガレキの中で「身一つとなりて薫風ありしかな」と詠んでいた。
 これは、思いもよらない大津波に遭い、家と半生で積み上げた形あるものをことごとく流出してしまった。茫然自失の日々から覚めたとき、かけがえのない家族がいて、今年も生まれたばかりの薫風が吹いていましたという想いを詠んだものである。日本人はこんなときでも詩を書いている。
 日本人は、人間と自然に境をもうけていない。日本の文化は引き算の文化、余白の文化であるなど、日本人の詩と文化について語り深い感銘を与えた。