夢追人ニュース

手づくりギャラリーが完成!!

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青森県を掘り起こす芸術家 岩木登さん

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 十和田湖へ向かう途中、焼山の奥入瀬温泉郷に上がる道の反対側にある細い橋を渡り右へ曲がる。少し道なりに走ると森の中に小さな看板が見える。その奥に岩木登さんの写真スタジオがある。
 スタジオといっても大きく立派な建物ではなく全て手作りの小さな小屋だった。中へ入ると写真が飾ってあり自然の中で自然の景色の写真を見ると、まるで森の中にいるような錯覚を感じた。
 紹介が少し遅れたが岩木登さんは青森県出身の写真家で三本木高校卒業後、大学に行き東京で40年、コマーシャルフォトグラファーとして活動している。東京にもスタジオを持ち、仕事も順調だった岩木さんが故郷である青森に戻ってきたきっかけは、東日本大震災だった。
 震災の現状を写真として残す活動など、東北を元気にしたい仲間たちが集まり活動。その写真は今年3月に現代美術館に展示されていた。
 また写真家として青森には特別な景色があることを知らない人に伝えるために拠点を置いた。キヤノンと製作したカレンダーは全国で24万部も売れた。
 スタジオとなった小さな小屋は何もないところから建築の知識もない人が建てたとは思えない物だった。
 青森に移住してきたのは震災から1年後の2012年3月11日。それから知り合った仲間が岩木さんの行動に集まり、資材や知識や労力を一緒に建てたいと協力してくれた。壁や土台、鉄骨や木材など重機は一切使わずに手作りで建て、あまりに立派なものが出来たので写真の展示小屋として使おうとスタジオが完成した。一人の力では限界があるが一人の行動に人が集まり人と人との活動が力になることを今までの経験が教えてくれた。岩木さんの写真家としての技術や人柄にたくさんの協力者がいることも納得できた。
 青森は開発が遅れていると言えば聞こえは悪いが自然を大切にしている県だとも思う。滝なり、森なり、水なり綺麗な景色はたくさんある。それを地元の人が知らないのは残念だが自分がそれを掘り出して青森の良さを伝えたいと語った。
 たしかに豪華な建物や光で彩る夜景も視覚としては綺麗に見えるのだろうが何回見ても同じだろう。
 四季で変わる自然の景色はその一瞬が全てで気候や太陽の機嫌、水しぶきや葉の揺れなどは同じものはないのだろう。
 写真は歩いて探す。撮りたい場所に行って撮るのではなく撮りたい景色を自分の足で探して撮るんだと教えてくれた。
 また八甲田の鬼門峡に始めて足を踏み入れ写真を撮るなど活動している。
 青森にある素晴らしい景色を知りたい方は是非、足を運んで行ってみてはどうだろうか。山小屋フォトギャラリーは来春より本格的にオープンする。
 岩木さんへの問い合わせは、℡090‐3317‐7918迄。