夢追人ニュース

このほど青森県立保健大学理事長・学長に就任した 七戸町出身 三本木高校卒業の 上泉 和子さん

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 自然が豊かで、空気が澄んでいて、野菜や魚類など新鮮な食材の豊富な青森県。しかし一方では、インスタントラーメンの消費量が日本一。男性のたばこの消費量が日本一。75歳未満の全がんでの死亡率が日本一。結果、平均寿命が全国最下位という青森県。その短命県返上が青森県の必至の課題である。
 平成18年(二〇〇六)に埼玉県立大チームが、長野県岡谷市と十和田市の20~69歳の女性それぞれ1000人に、健康に対する比較調査を行ったことがあった。
 それによると、「酒ほぼ毎日飲む」という問いに、十和田市は14・2㌫、岡谷市は7・4㌫と十和田市はほぼ2倍であった。以下、「たばこを吸っている」が十和田市は16・9㌫、岡谷市が7・8㌫。「家に健康に関する本がある」が十和田市は49・8㌫、岡谷市が72・6㌫。「新しい健康情報を実践する」は十和田市が44・6㌫、岡谷市が53・9㌫などであった。
 十和田市は青森県の中でも平均寿命は高い方であるが、それでも健康に対する意識にこれほどの違いがある。
 県立保健大学には、看護学科、理学療法学科、社会福祉学科、栄養学科の4つの科と大学院があるが、青森県の平均寿命を押し上げる人材を育成するというのも大きな一つの役割でもあろう。
 「学生に実習のような形で地域に出て行って、保健協力員と協力し、まず県民の健康に対する知識と意識(ヘルスリテラシー:すこやか力)を高めていくことにお手伝いしたい。県民が健康な生活を送れるようにすることが、私たち保健大学に与えられた一つの使命ではないかと思っています」と語る。
 上泉和子、昭和28年(一九五三)七戸町に生まれる。祖父は馬の画家として有名な上泉華陽である。七戸中、三本木高校、聖路加看護大学卒業。大学卒業後、聖路加国際病院で看護師を13年間務めた後、ジャイカ(国際協力機構)でパキスタンの看護学校で3ヵ月指導。その経験から帰国後再び大学に戻り、同大の大学院に入学。修了後の平成5年(一九九三)から兵庫県立大学で6年間教員を勤めた。
 平成11年(一九九九)県立保健大学の開学と同時に教授として招かれた。平成18年(二〇〇六)副学長。平成20年(二〇〇八)副理事長。そしてこのほど同大の理事長・学長に就任した。
 「学生は県内約6割、県外4割です。これまでは専門職の育成に力を入れてきましたが、今後は学生たちの力を借り、健康に対する県民の意識を高めて行く活動もして行きたいと思っています」
 七戸町から、盛田稔さんが青森大学学長。同大を経営する山田学園の理事長。そしてこのほど同学園の学園長に就任している。
 七戸町から、二人目の大学のトップの誕生である。