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ICIDかんがい施設遺産に「稲生川」が登録される

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ICID-世界95ヵ国が加盟する国際かんがい排水委員会

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 このほどICID(国際かんがい排水委員会)の「かんがい施設遺産」に稲生川が登録された。ICID(本部インド)は1950年(昭和25年)設立されNGO(非政府の国際団体)で、世界95ヵ国(及び台湾)が加盟している。
 現在、世界的な水資源のひっ迫、予想される食料問題、環境問題に対処するためにその重要さが増していることもあり、今回初めての選定となった。
 このかんがい排水遺産は、建設から100年以上が経過し、当時としては設計や施工が先進的である、食料増産や農村発展に貢献している、環境に配慮した設計や施行をしているなど、かんがい農業の発展に貢献した歴史的、技術的、社会的価値あるかんがい施設を登録・表彰するもの。
 稲生川は10万石を夢見、新渡戸伝により安政2年(一八五五)に工事を着手し、二つの穴堰を掘削し、安政6年(一八五九)5月4日に奥入瀬川からの上水に成功した。そのことにより東西約40㌔、南北約32㌔の、それまでは畑作を中心に細々としか行われていなかった三本木台地が瑞穂の大地と変わっただけでなく、そこに札幌に先駆けて碁盤の目状の都市が計画された。それが現在の十和田市である。
 稲生川は平成18年(二〇〇六)に農水省の「疎水百選」に認定され、一般投票で同百選の全国第1位に選ばれた。稲生川はまた、稲生川を含む三本木開拓施設群が、平成25年度土木学会選奨土木遺産にも認定されている。稲生川は、日本の稲生川から世界が認める稲生川になったのである。
 現在、八郷地域から稲生橋までの稲生川の両岸が整備中であり、歴史を学び疎水の流れに触れながらの、片道3・5㌔、往復7㌔は軽い散策コースとなっている。

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