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東北に何故イチョウの木が多いのか 十和田市でフォーラム

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 日本のイチョウの木巨木ベスト10のうち青森県は第1位の北金ヶ沢のイチョウ(深浦町)、第3位の宮田のイチョウ(青森市)、第5位の法量のイチョウ(十和田市)、第6位の根岸のイチョウ(おいらせ町)と5本。さらに東北に目を移して見ると宮田のイチョウと並ぶ第3位の長泉寺の大イチョウ(岩手県)があるが、青森県が圧倒的に多い。これらのイチョウのすべては自然に生えたのではなく人の手によって植えられたものである。何故?と誰しもが疑問に思うであろう。
 このほど日本北方圏域文化研究会(高田克彦理事長=秋田県立大教授)による、「青森県の巨樹と地域文化」と題するフォーラムが十和田市民文化センターで開催された。
 日本北方圏域文化研究会は、日本の在来種でないイチョウが東北に地域の多く残っていることに着目した有志によって平成21年(二〇〇九)に設立された。
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 フォーラムは、話題提供者として、青森山田学園園長の盛田稔さん、弘大農学生命科学部准教授の石田清さん、東北巨樹巨木調査研究会会長の高渕英夫さん、日本北方圏域文化研究会顧問の向出弘正さんらがそれぞれ発表。歴史研究の傍ら樹木、特にイチョウについて研究している盛田さんは、生きた化石といわれるイチョウの原産地は中国である。台湾には日本人が植えたイチョウの林がある。イチョウの葉にはアルツハイマーの予防成分が含まれているなど。石田さんは、樹木の性別について。高渕さんは、ブナなどこれまでの巨木調査の成果を。向出さんは、イチョウの巨木は落雷などの被害を受けやすく実際の樹齢の把握はむずかしいが、8~11世紀にかけて北方地域で活動した製鉄集団によって植えられたのではないかなどと話した。
 しかし1000年以上経っているイチョウにはそれぞれ宗教的な伝説が残されているなど、北方のイチョウは研究半ばであることを感じさせるフォーラムであった。
 写真は、樹齢約1,100年、幹回り14.5㍍、日本第5位の法量もイチョウとその看板

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