夢追人ニュース
  • 十和田市現代美術館の写真1
  • 十和田市現代美術館の写真2
  • 十和田市現代美術館の写真3
  • 十和田市現代美術館の写真4
  • 十和田市現代美術館の写真5
  • 十和田市現代美術館の写真6
  • 十和田市現代美術館の写真7
  • 十和田市現代美術館の写真8
  • 十和田市現代美術館の写真9
  • 十和田市現代美術館の写真10
  • 十和田市現代美術館の写真11

「田中忠三郎が伝える精神」展始まる 十和田市現代美術館

[夢追人ニュース]
 むかしの農民の生文化「繋ぐ術」東北の民俗衣と現代美術
津軽と南部の文化の違いも

genbi1.gif
 十和田市現代美術館(藤浩志館長)今年度最後の企画展「繋ぐ術『田中忠三郎が伝える精神』‐東北の民俗衣コレクションと現代美術」が始まった。
 田中忠三郎(一九三三~二〇一三)は戦中の日銀総裁、戦後すぐの大蔵大臣を務めた民俗学者であった渋沢敬三に傾注。自ら民具や衣服の調査・収集をし、その私有コレクションが2万点以上という在野の民俗学者であった。
 展示は、現代美術館が企画するだけあって単に田中忠三郎が収集した衣服を展示するのみではなく、村山留里子や平田哲朗等現代美術家の作品とコラボレーションさせた展示となっている。
 田中忠三郎着物コレクションは、十和田市や七戸町、旧上北町など県南地域で収集したタツケ(今でいうズボン。モモヒキともいった)やミジカ(半纏のような上着)、刺し子をしたマガナイ(ヌノマガナイともいった)、津軽地方のソデナシ、コギン刺しなど150点余りが展示されている。
 その中でも石川五右衛門が着たような丹前状の夜着ドンジャは圧巻である。
 田中忠三郎着物コレクションは、南部といわれていた県南で収集された物が多いが、それは米がとれず貧乏であったことから戦後すぐまで年寄りはタツケやミジカなどを着ていたからである。
 また、麻布を補強するために木綿糸で刺すとき、津軽のこぎん刺しは、経糸の目を奇数目で拾って模様を作ったのに対して、県南の菱刺しは偶数目で拾って刺すなど、津軽と県南の文化の違いをも見ることができる。

genbi2.gif
genbi3.gif
 会期は15年2月15日迄。問い合わせは、℡0176‐20‐1127迄。