夢追人ニュース

元立正大学学長高村弘毅さんを講師に名水保全学習会

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終了後高村さんの叙勲を祝う

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 十和田市名水対策協議会(竹島勝昭会長)ではこのほど十和田市民文化センターで三本木高校卒業・元立正大学学長で元日本地下水学会会長の高村弘毅さんを講師に昨年に続き2回目の名水保全学習会を行った。
 実は地下水が豊富と思われていた十和田市でもかつてその湧水を利用してニジマスの養殖をしていた場所が湧水が出なくなって閉鎖するなど地下水に変化が起きている。その地下水の変化に危機感を持った名水保全会は専門家を呼んで学習会を行った。
 高村さんは「三本木原台地の地下水環境の蘇生に向けて~奥入瀬川の余剰水による地下水資源としての復権~」と題して講演。
 三本木原台地の上にある十和田市。三本木原台地の地下水の一番大きな供給源は奥入瀬川であるが、奥入瀬川は30㍍も低いところを流れている。そのために新渡戸伝が稲生川を開削するまで水田ができなかった。稲生川が開削され地下水も豊富になった。が、近年稲生川の三面をコンクリートで巻き漏水が無くなった一方、減反により水田からの地下浸透が少なくなり、奥入瀬川の水は余上水となり無駄に太平洋に流出している。
 このような水環境の悪化が全国的なものであり国ではようやく「水循環基本法」を公布したとして、秋田県六郷扇状地の灌漑水路や香川県秦野市の例を挙げ、三本木原台地の場合はどうしたらいいのかを語った。
 高村弘毅さんは、昭和12年(一九三七)旧倉石村で生まれる。三本木高校卒業後上京。朝は牛乳配達、昼は会社に勤めながら、立正大学の夜学に通った。そして大学院は助手及び学生寮の舎監をしながら研究を続け、昭和41年(一九六六)に博士号を取得。以後、同大教授、平成16年(二〇〇四)に同大学長にのぼりつめた苦労人である。専門は、水文学、地下水学で、元日本地下水学会会長である。そして今年瑞宝中綬章を受章した。
 講演終了後、市内のレストランで関係者60人ほどが集まり高村さんの受章を祝った。