はたらくひと必読!仕事人!!

十和田タクシー株式会社 代表取締役 田中 宏一さん

地域とひとの足となる仕事
 まちと人とのつながりを道に走る
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プロフィール 昭和48年12月7日生まれ(41歳)
三本木高校卒業後、青森大学に進学。大学時代に2種免許を取得し、卒業後に十和田タクシーに入社する。運転手から始めて経理や事務作業などの仕事も覚えながら働き、28歳で代表取締役に就任する。
 平成9年に十和田青年会議所に入会し2011年、東日本大震災の年に55代目理事長として就任した。現在は十和田タクシー協会の会長も務め、旅客運送業として安心と安全を運んでいる。

 今回は現十和田タクシー協会の会長も務め、昭和25年に創業した十和田タクシー(株)を継いで、若くして代表取締役となった田中宏一さんを訪ねた。
 重い肩書きにとらわれず、明るい性格で敵を作らないようなイメージがある田中さん。意外にも2歳で父親を病気で亡くし、両親がいないことが当たり前で2歳にして土地や権利を受け継いだ事となった。父親の記憶がほとんどないまま幼少の頃から会社を継ぐ事だけは決まっていた。三本木高校へ進学し、青森大学で二種免許を取得し、卒業後に十和田タクシーに入社、28歳の若さで代表取締役となる。ストレートにエリートコースを歩き、不自由なく人生を進んでいるようにも見えるが、早くして自立しなければならなかった事情があり、親の敷いたレールの上を歩く事は出来ず、親の残したレールの続きを敷いているのだと思えた。
 タクシー会社の仕事を始めた頃は「仕事を覚える事」以外にも「道を覚えること」や「人を覚える事」など、営業から業務まで何でも覚えなければならなかった。昔は70名ほど運転手がいた時代があったが少しずつ車社会となり、タクシー業(旅客運送業)は維持費や人件費が多くかかるため、決して大きく儲かるわけではなく、地道に少しずつ稼いでいかなくてはならない。会社を運営し、まちとひとを覚えるためにも何か行動をしなければならない。平成9年に青年会議所に入会した理由の一つでもあるだろう。55代目の理事長を務める事となった2011年、東日本大震災があった。誰もが苦しく助け合わなくては乗り越えていかなくてはいけない年を理事長として務める事が出来たのは田中さんだからだったのかもしれない。車に乗れない高齢者や観光客など、タクシーが必要なお客様がいる限り、地域の足となって頑張りたいと語った。