ローカルニュース

「夢への挑戦」命を救う救命救急

[ローカルニュース]
 9月6日に十和田市教育委員会指導課主催で十和田市内・近隣の中学2年生を対象に、文化やスポーツなどで夢を実現させてきた著名人に講演を依頼し、夢や希望をもって努力し続ければ叶うという意欲や態度を育てることを目的とした講演会が開催された。平成26年度はオリンピック選手、平成27年度は宇宙飛行士、そして平成28年度の講師を務めるのは八戸市立市民病院 副院長・救命救急センター所長の医師「今 明秀」さんだ。
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 始めに集まった中学生に問いかけた。明日、隣にいる人が亡くなると想像できますか?たぶん死から離れている生活をしているので想像は出来ないと思います。と言って過去にAEDがあったら助かったであろう17歳で亡くなった女の子の実話を語った。スライドショーに映し出された笑顔の女の子。突然倒れ、原因もわからぬまま放置され病院までの往復にも時間がかかり...結果は悲しいものとなった。あの時AEDや心臓マッサージの知識があったら、あの時救命救急があったら確実に助かっていた命。もしそんな場面に遭った時に命を助けられる人になって欲しいとAEDの使用方法を中学生に分かり易く説明した。
 46歳の時に八戸の救命救急にきた。医師不足もあって当時はたった1人で始めたという。1人では救えない命もある現実に直面し、忙しい中にも講習会や若手医師の指導に歩いて救命救急のスタッフを増やした。陸路よりも数倍速い空路を利用して手遅れにならないようにドクターヘリを始めた。現場での救急な治療も必要な事もあり医師と医療機器を載せたドクターカーも始める※これは世界でもパリと八戸市にしかない。そして今では外傷治療成績は国内2位という結果を収める。
 講演は笑いをいれながら子供たちが飽きないように惹きこみ、命の話しを真剣に語りながら子供たちに命の大切さ、命を救う仕事を考えさせる。集まった中学生516人が今医師の話しを聞き逃さないように聴く姿勢が自然と出来ていたように感じた。最後に生徒の質問には、医師になるにはお金もかかるし勉強もしなければならない。でもそれは大学に行くために必要なだけで、一番大切なのは「心」なんだと伝えた。
 最後にお礼の言葉を生徒代表の甲東中学校2年芦沢凜音さんが「どんな困難な状況でも諦めなければ乗り越えられる。先生からの言葉を忘れずにこれからも頑張っていきたいです」と伝えた。最初から最後まで学びと感動と笑いがあった素晴らしい命を救う講演会となった。