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十和田市現代美術館 館長に就任した小池一子さん

[夢追人ニュース]
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「私ね、10年以上も前から十和田市現代美術館構想委員として、基本計画や設計者の選定、アート作品の検討などで美術館に関わっていたんで、十和田市現代美術館は非常に身近に感じているんです」と語る小池一子さん。
 小池さんは当時武蔵野美術大学教授として、専門家委員会・基本計画素案について検討(平成16年=二〇〇四)、(仮称)アートセンター設計者選定プロポーザル審査委員会・十和田市現代美術館の設計者選定(平成17年=二〇〇五)、アート作品検討委員会・設置するアート作品についての検討(平成17年初開催)と、基本構想から建物の設計者選定、展示するアート作品の選定まで、すべて関わっていた。
 「十和田市は近代にできたまちでしょう。だから十和田市には現代美術館がふさわしいんです。十和田市現代美術館にはその時々に世界で一番輝いている作品が展示されています。これは設計者の西沢立衛さんの提案だったんですが、一つの作品に対して一つの家、日本では十和田市現代美術館だけの発想です。権威の象徴のような20世紀の美術館とは全く違います。アートは心と精神を奮い立たせます。美術館からの経済面での波及効果も出てきます」
 十和田市現代美術館ができて8年。美術館オープン以来県内外からすでに130万人が訪れているだけでなく、市民そのものに変化がおきている。
 かつて文化の砂漠といわれた十和田市。昭和61年(一九八六)市民文化センターできてから様々な文化活動が盛んになってきた。平成20年(二〇〇八)十和田市現代美術館ができてから十和田市は全国から注目される文化のまちとなった。さらに平成25年(二〇一三)から始まった元気な十和田市づくり市民活動支援事業にこれまで124の事業が採択されている。つまり市民が自らの手でまちづくりしようと、124の市民団体(事業)が立ちあがったのである。これは、小池さんのいう「アートは心と精神を奮い立たせる」その顕れではないであろうか。いずれにしても十和田市現代美術館ができてから十和田市は大きく変わったことは確かである。
 「今後ですか、10周年に向けて、美術館を飛び出し環境とアートを結びつけた奥入瀬芸術祭を今検討中です」と語る。
 十和田市現代美術館はひとを変え、まちを変える。その基礎を創った一人である小池一子さん。今度は指揮者としてその第一線に立つ。
 小池一子、一九三六年東京都出身。父は教育学者の矢川徳光、姉は早くから天才少女と呼ばれた作家・詩人・翻訳家の矢川澄子。早稲田大学卒業。グラフィックデザイナー・絵本作家の堀内誠一のもとで編集、広告の企画、執筆を始める。フリーになったあと、西武百貨店のコピーライティング、編集企画などをグラフィックデザイナーの田中一光と共に手がける。特に小池さんを有名にしたのは堤清二社長のもとで無印良品の立ち上げである。昭和63年(一九八八)武蔵野美術大学造形学部教授に就任。編著書に『三宅一生の発想と展開』、『アイリーン・グレイ 建築家・デザイナー』など多数。毎日デザイン賞(一九八五)、日本文化芸術振興賞(一九九五)などを受賞。