ローカルニュース

横尾忠則さんと小池館長のトークショー

[ローカルニュース]
 十和田市現代美術館で横尾忠則さんの大好評の企画展「十和田ロマン展POP IT ALL」が入場者数3万人を達成。その関連企画として横尾さんと館長の小池一子さんが9月22日、トークイベントを行った。偶然にも同い年だという2人、懇親会での何気ない話しから始まった。
genbitaidan.jpg
 十和田の夜空で天の川を見た。東京では見れないので1時間ほど眺めていると地球も銀河系の1つでしかないと感じたという。横尾さんは元々は映画などのグラフィックの仕事をしていたがモマの展覧会を観に行って会場から出て来た時にグラフィックデザイナーからアーティストに変わったという。
 小さな頃は空間が歪んで見えたり、そこに無いものが見えたりと不思議な経験は誰でもしているが大人になると忘れてしまったり無かったことにしてしまう。情報を組み立てて物を考え作る事は普通で、幼児性があることは蓄えることでアーティストにとって大切な力だと思うと語った。また「未完が面白い」という理由で本などは最後まで見ないと言う。作品も同じで完成したら終わってしまう。人も未完のまま生まれ、未完のまま消えていく、だから面白い。展示してある自分の作品も一旦置いてあるだけで完成はしていないと語った。作品と見る側は共存をしているがズレがあり、その秘密や謎がアートであり、文字とは別の「伝えるもの」で1人1人受け取り方や感じ方が違って当たり前と語った。
 それからはインドや禅寺を回った雑談などをして、最後に現代美術について語った。元々、美術館は過去の大作を飾ることが多かったが若手アーティストのために「現代美術」という言葉が最近生まれた。十和田市現代美術館もまだ未完で面白いという意味合いだと感じた。