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腰塚勇人氏が伝える「命の授業」

[ローカルニュース]
 十和田市の企業・個人の寄付・協賛による有志の企画で2月6日に十和田中学校で腰塚勇人氏の「‐ドリー夢メーカーと今を生きる‐命の授業」が開催された。
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 腰塚氏は中学校でバスケ部の顧問として教育・指導に取り組む熱血教師だった。ある日、人生を大きく変える出来事が起こった。スキーで首の骨を折り、一命は取り止めたものの全身を動かす事の出来ない麻痺状態となった。絶望の中で心を救ってくれたのは、妻や両親、同僚の先生や生徒、医者や看護師、周りにいる人たち。入院、リハビリ生活の中で自分の命が助けられ、生かされていることの幸せに気が付き、奇跡的に職場復帰を果たすことが出来た。
 この期間に自分の人生についての見方や考え方、感じ方が変わってきたが、世間では障がい者に対する視線、子どものいじめによる自殺など、心痛ましい事件が多く取り沙汰されていた。自身の実体験から命の大切さ、生きてることの素晴らしさ、普段の生活で当たり前に感じ、忘れかけている幸せについて伝えたい。その想いから全国を回って「命の授業」を始めた。活動開始から約8年、1450回目の講演が十和田中学校となった。
 講演では脚を引きずりながらも力強い声で生徒らに呼びかけ、命の喜ぶ生き方「ドリー夢メーカー」について語った。口は何のために使うのか?目は何のために使うのか?耳は何のために使うのか?手足は誰のために使うのか?心は誰のために使うのか?自分の命を喜ばせる行動を一つ、仲間や家族を喜ばせる行動を1つ、考えて欲しいと問いかけた。
 日常にある「当たり前」が実はとても素晴らしいことだと気付くことは感謝の気持ちにつながり、感謝が出来ることで誰かを喜ばせることができる。講演が終わり、生徒らは大きな拍手で腰塚氏を見送った。この「命の授業」を聴いた子どもたちが自分の命も、周りの命も粗末にすることはないだろう。