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米永一理先生の講演に「なるほど医学」

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 「なるほど医学~こうイメージすればわかりやすい~」と題し、講師に十和田市立中央病院総合内科の米永一理先生を招いて、十和田市主催の健康都市宣言推進講演会が開演された。
 米永先生は「誰もが履歴証に書けることはいつ生まれたかで、誰でもいつかは亡くなる。その間に何をしたかが大事だと思う」と挨拶し講演を始めた。超高齢社会に求められる医療もニーズが変わってきた。救命・延命などのための急性期医療(戦う医療)と、障がいとの共存、納得いく死を迎えるための高齢者医療(支える医療)がある。
 現在は男性なら3人に2人、女性なら2人に1人ががんになる。人口割合に対する高齢化のためにパーセンテージが上がるのは当たり前で、がんにならない人の方が少ない。
 脳梗塞や事故などの突然死より、がんで余命を告げられた方が残りの命の時間をどう使うか考える事が出来る。交通事故とは違い、家・病院・施設など死ぬ場所を選ぶことも出来る。考え方ひとつでがんと向き合う事が出来ると伝えた。
 十和田市で働くことを決めたきっかけの一つに東京では孤独死が多いが十和田市は地域医療がしっかりと連携がとれていることにあると語った。重点課題とされている身体の痛み・心の痛み・三大欲求を満たせない事(睡眠・食事・排泄)の緩和医療をするためには院内医療だけではなく、介護などの院外のケアも必要。長生きしていれば病気になるのが普通。それとどう付き合っていけるのかが大事だと語った。
 また、歯科医師の免許も持っている米永先生は他の病気にもつながる口腔ケアの重要性を分かり易いように面白く話し、会場に訪れた来場者へ伝えた。
 考え方で変わる病気に対する気持ちの受け取り方と、院内ケアチーム、院外(地域)ケアチーム、在宅・施設、行政がしっかりと連携することで本人・家族が納得のいく死を迎えられる。その支える医療の最先端を十和田モデルとして構築していきたいと語った。
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