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故郷を守る医療の明日をみんなで考える 中央病院フォーラムで未来を切り拓く意見交換

[ローカルニュース]
 とわだ市民活動ネットワーク主催の「中央病院フォーラム~中央病院の明日をみんなで考えよう~」が2月9日に十和田市民文化センターで開催された。
 代表の山端氏は「市民に中央病院への興味と理解をして欲しいとフォーラムを企画した。今回、予定していた長隆先生がインフルエンザのため、佐藤俊男先生に代理を頼んだ。現在中央病院の稼働率が減ってきている。このままでは無くなってしまい、そうなると市民が大変な事になる。地域と医療の連携を図ることが大事で、行政と地域が病院を守っていかなくてはならない。しかし、現状として人口減少は止まらない。そんな中で私たちがどうするかを考えるためのフォーラムにしたい」と挨拶した。
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 始めに経営アドバイザー・税理士の夏苅千晶さんが講師を務めた。実際に中央病院の平成8年からの年度別収益的収支の状況がわかる会計グラフを見ながら評論し、全国で26番目に経営状況が悪い。病院運営のために一時借入金を繰り返すと第二の夕張になる可能性もある。と危険な状況にあることを指摘。民間のノウハウを入れて抜本的な経営改革をしてもらう。地方独立行政法人として医師の派遣をお願いしてもらうなど目先を変えた方法もあると提言した。
 次に日本海総合病院理事長室参事の佐藤俊男先生は独立行政法人に移行した経緯と結果を紹介。地方はどこも本当に大変だが安心して故郷で住めるような環境を作っていくために重要性の高い医療・介護福祉を地域・行政が守っていかなくてはならない。病院経営は医療収入を増やしていかないと根本的解決にはならない。と話した。
 パネリストを務めるのは十和田医師会会長の小嶋泰彦氏、元中央病院審議会委員・税理士の鳥越正美氏、元中央病院事務局長の梅村健司氏の3名。
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 小嶋氏は数年前に長先生と対談した時に病院を作るためには身の丈に合わないような莫大な金額がかかると言われた。病院の建設費から収益費を差し引くと、人口減少もあり、赤字が出るのは当たり前にも思えた。人件費に関しては削ることは必要ではないと思うが、薬の購入費などは共同購入や業者と交渉して経費を抑える方法もあるのではないかと意見した。
 鳥越氏は経営状況は厳しいと思い、まずは病院経営を勉強した。一日250万円の赤字が出ていると新聞で知り、検討委員会を起ち上げ、全適を実行した。独立行政法人化には大賛成。どんな組織でも言えることだが改革をするためには強烈なリーダーシップが必要。この赤字をどのようにするか様々な課題はあるが、企業負債が大きくては独立は難しい。建築費を医療収益から負担するのではなく、市が負担するべきと意見した。
 梅村氏は6年間、事務局長として勤めた病院でどのようなことが行われてきたかを振り返る。平成17年度に産婦人科を引き上げてしまい、医療収入は愕然と減った。医師不足から入院患者数を減らさざるも止む得なかった。医療収入をあげなければどうにもならないため、医師の確保に休みも返上して奔走した。任期が終わってから始まった緩和医療はまだ早いと思った。まずは医師確保、医療収入を上げるために市民一丸となって経営改善に取り組まなければいけないと語った。
 進行を務めたかけはし新聞の簗田さんは「今日は何かの結論が出るわけではないが、これだけの知識や想いがある人がいるのであればもっと時間を取って議論してもいいのではないか」と次回のフォーラムにも期待する。その後も意見交換は行われたが、講演時間が足りないほど濃く熱く語られ中央病院フォーラムは終了した。