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「上十三もの忘れフォーラム」   認知症を楽しく易しく詳しく学ぶ

[ローカルニュース]
 第14回目となる「上十三もの忘れフォーラム2019」が4月13日に十和田市民文化センター大ホールで開催された。総合司会に阿部クリニック院長・阿部芳則先生を置き、漫談のような軽快なトークで講演は進行された。
 第一部の講演は「100歳時代に備える認知症対策」と題し、高松病院認知症疾患医療センター センター長の高松幸生先生が講師を務めた。
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 100歳時代となり、健康寿命を延ばすことが大事。そのためにも認知症やガンや脳梗塞などの予防に取り組まなければいけない。危険因子と言われる生活習慣の改善、防御因子と言われる健康的な生活や有酸素運動の実施、脳に刺激を与えるゲームや囲碁などの知的活動やボランティア活動などの社会交流をすることが望ましいと伝えた。実際には予防活動を始めるのが難しいと思われるが、本人・家族が習慣化出来ること、介護保険サービスを活用すること、地域で行われている予防活動や県内13ヶ所(十和田市は2ヶ所)ある認知症カフェを利用するなどがある。市民交流プラザ トワーレでは毎月1回開催されている「ひだまりカフェ」もあるので参加してみてはいかがだろうかと紹介した。
 第二部の講演は「正しく知って、正しく予防~糖尿病と認知症」と題し、藤原内科院長・藤原史門先生が講師を務めた。
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 糖尿病と認知症の関係は深く、多くの糖尿病患者が認知症になりやすいとの関連データもある。糖尿病予防は食事の回数・バランス・順序などを気を付けることで急激に血糖値が上昇する「血糖値スパイク」にならないように血糖コントロールをすることが大事だと伝えた。血糖値を上げないための薬物療法もあるが、まずは生活習慣の改善をすることが望ましい。食事療法や運動療法で血糖値を安定させることで予防につながると伝えた。最後に、残念ながら十和田市は全国平均と比べても飛び抜けて糖尿病死亡率が高いのでみんなで予防に取り組んでいきたいと挨拶した。
 第三部の講演は「骨粗鬆症性骨折と認知機能」と題し、八戸市立市民病院第一整形外科部長・沼沢拓也先生が講師を務めた。
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 2年前まで十和田市立中央病院に勤務していたという沼沢先生はもの忘れフォーラム初の参加となる。骨粗鬆症とは骨の脆弱性が進行し、転倒で骨折したり、腰や膝の痛みにつながるもので、若い時より身長が2~4cm縮んでいる人は骨折している可能性は高いという。ロコモティブシンドローム(運動器症候群)推定患者数は4700万人とも言われ、身体的側面・精神心理面・社会的側面の低下により認知症につながると伝えた。転倒予防のための運動(ロコトレ)を推奨し、健康寿命を延ばすために骨粗鬆症検査と認知症の検査を積極的に行って欲しいと伝えた。
 第四部は「認知症とてんかん」とテーマに竹内淳子&じゅんちゃん一座が寸劇を披露した。一座起ち上げから7年と5ヶ月、179講演を行い、残すところ青森県内は西目屋村と田舎館村で全市町村制覇となる。てんかんとは発作や痙攣の他にも症状があり、一点を見つめてボーっとしたり、口をモグモグしたり、記憶が抜けてしまったりと様々ある。今回の寸劇ではお婆ちゃんがてんかんの症状を発症した時の家族の対応などを寸劇で伝えた。
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 高齢化社会における深刻な問題を面白く、わかりやすく、対応までを寸劇で伝えるじゅんちゃん一座に会場からは笑い声が聞こえていた。最後に来場者へ配った質問用紙からの疑問・質問に質疑応答しながらのパネルディスカッションが行われ、第14回上十三もの忘れフォーラムは終了した。