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企画展「ウソから出た、まこと」 クロストーク第1回 美術館ではない場所で

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 ここ数年、地域の人々との共同作業による美術の活動が数多く行われている。十和田市現代美術館で昨年から取り組んでいる〈「地域アート」はどこにある?〉プロジェクトではそこにある表現の多様さ、課題、可能性をひもといてく試みを行っている。全4回開催するクロストークでは様々な立場で活躍するゲストを招き、表現や地域との関わりについて考える。
 第1回目は「美術館ではない場所で」をテーマに日比野克彦さん、中村政人さん、木ノ下智恵子さん、小池一子さんの4名がクロストークを行った。
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 十和田市現代美術館館長・小池一子さんは「美術館は床がしっかりとしていて、鉄の塊も置け、床にも描けるのが理想。外光の中で美術を観るのが夢だった。」と語る。空間での美術の表現など様々な作品を紹介。
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アーティストで東京藝術大学美術学部長・日比野克彦さんは「地域アートは70年代、80年代と美術館を飛び出し、ストリートの中で感じた素材を取り上げた。ビルに描くクレーンペインティングなど、外壁でのアート活動が多かった。〈明後日新聞〉を起ち上げて未来で起こる事を想像して楽しんだ」と語り、自身がアジア代表で参加したスポーツとアートを融合したTURNプロジェクトなどを紹介した。
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同じくアーティストで東京藝術大学教授・中村政人さんは「アートのためのアートではなく、アートをコミュニティの1つとして考える。自分でチームを作った。1人でやるのと、いろんな人たちと一緒にやるのでは全く違うが、個性の強い作家が多く、まとめるのが大変だった。どういうメッセージを伝えるのかが大切」と語る。いろんな地域での地域資源を活かしたアートプロジェクトの様々な作品を紹介した。
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最後にアートプロデューサーで大阪大学共創機構社学共創本部准教授・木ノ下智恵子さんは「アーティストが過ごす目線をツアーとして企画。都市開発が出来なかった地下の巨大施設や使われなくなった造船所にスポットを当てた。時間という価値を見せる」と紹介した。最後に参加したゲストらでトークディスカッションが行われた。