ローカルニュース

第15回 十和田市社会福祉大会 落合恵子氏が語る「いのちの感受性」

[ローカルニュース]
  第15回目のとなる「十和田市社会福祉大会」が10月23日に十和田市民文化センターで開催された。オープニングでは十和田カトリック幼稚園の園児によるダンスが披露。
syakahukutaikai1.jpg
 大会式典では表彰式が行われ、十和田市社会福祉協議会関係、十和田市共同募金委員会関係の代表者らが表彰を受けた。式典終了後には福祉作品コンクール最優秀作文発表並びに表彰が行われた。代表として南小6年・西山咲樹さんが題名『一つのありがとう』の作文朗読をした。以下、846点から選ばれた「ほんわかハート展優秀作品」を紹介(※作品名は省略)。
 ▽作文部門/福島丈太郎くん(北園2)/西山咲樹さん(南6)/豊川己羽来さん(附属中3)▽ポエム部門/里村昇信くん(法奥1)/芳賀桜子さん(南5)▽書道部門/今泉優未さん(藤坂3)/澤井二子さん(三本木4)/諏訪ひよりさん(附属中1)/赤坂里恵さん(三本木高い1)▽絵画部門/寺沢賢青さん(南2)/布施裕翔さん(三本木5)/中岫奏希さん(附属中2)▽写真部門/對馬佳音さん(北園3)/下山アンナさん(南6)/野中海天さん(甲東中3)/橋場愛結さん(三農高2)
syakahukutaikai2.jpg
 表彰式が終わると、後半は記念講演としてテーマ「いのちの感受性... いま、共生のとき」と題し、落合恵子さん(74)が講師を務めた。落合さんは著書を多数発行し、執筆活動と並行して、東京、大阪に子どもの本の専門店クレヨンハウス。女性の本の専門店ミズ・クレヨンハウス。オーガニックレストランなどを主催している。
 10代でも80代でも、それはその人にとって初めての体験だという事。世の中は闘わない方が楽だ。しかし、闘い続ける好きな作家の一文から「私から年齢を奪わないでください。私が働いて働いてようやく手にいれたものです」という言葉があることを伝えた。女性を年齢で区切る文化があり、後期高齢者など差別的ともとれる発言も使われている。社会福祉とは人権のこと、誰の足も踏まない事、誰にも自分の足を踏ませない事だと語る。実際には踏まれる人の方が多いように思われるが被害者と加害者の一方だけがいるのではなく、一人の人間の中にどちらもいる。1つのことに目を向けないで、その中に隠されたものを見る事が必要。例えを出すと、東京オリンピックに使うお金を被災地に使えばいいのではないか?反感を買い、少ない意見だとしても、それを声に出して初めて民主主義になる。言わない方が楽だと思うなら言わない方がいい、と闘い続ける難しさを伝えた。
syakahukutaikai3.jpg
 講演には耳の不自由な方のために手話通訳がついた。外国には「スピーキングハンズ・ヒアリングアイズ」という童謡があり、子どもの頃から歌っていて、耳が不自由な人への差別はないという。もし、私が恵まれた側の1人なら、その恵みを誰かに分けてあげたい。幸せな人間関係を築く「LGBT」もいる。多数派が〇、少数派が×になりやすい世の中で、自身が当時では珍しいシングルマザーの家庭で育ったことを語った。世間体という言葉を使いたがる人は自分の中に壁を作っている。子どもは生まれる家を選べない。社会的強者が弱者を決めつける、と差別のない環境を願い熱く語った。
 虐待は増えているのではなく、メディアが取り上げ、見えるようになっただけ、心も体も虐待されて育った子どもが大人になると、また子供を虐待する。また、介護にも虐待はある。義理の母親の介護を押し付けられ、ふとしたことから義母を叩いてしまった嫁の後悔と苦悩を書いた手紙を紹介。心が押し潰されそうになり、ヘルパーを頼んで久しぶりに空いた時間に義母にプレゼントを選んでいた自分がいた。最後に「あなたに会えて良かった」と言われた一言で全てが報われた。という話し。人それぞれの人生があって人生を一冊の本だとすると私はあと何ページ残ってるんだろう?社会的問題に触れながら自身の考えを伝え、最後に自身がプロデュースした「空より高く」の曲を流し、落合さんの講演は終了。来場者はそれぞれに深く考えさせられる講演となった。