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七戸町立 鷹山宇一記念美術館 大正浪漫の寵児 竹久夢二展 開催 会期:8月22日(土)~11月8日(日)

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 新型コロナウイルスから休館をしていた七戸町立鷹山宇一記念美術館が約5ヶ月ぶりに企画展「大正浪漫の寵児 竹久夢二展」を開催した。
 竹久夢二は明治17年(1884)に生まれ、昭和9年(1934)に51歳の生涯を終えた大正ロマンを象徴する画家として知られ、代名詞といえる美人画は「夢二式美人」と称され、多くの人々の心を魅了した。夢二式美人画の特徴は、当時はふっくらとした女性が美人の典型とされていた時代に、細身で八頭身という現代風プロポーションで手足が大きくデフォルメされ、指先に女性らしい表情をあらわす。大きくてうるんだようなつぶらな瞳に、あたかも一人ではたっていられないようなダラリとした姿の構図が多い。美しいだけの美人画ではなく、夢二が実体験を通して得たであろう、女性の内面的な優しさや強さや儚さなどを表現しようとしたリアルな美人画であると言える。
 また、夢二は一つの才能にとどまらず、雑誌の表紙や便せん、封筒やうちわ、浴衣など日用品まで幅広くデザインを手掛け、装丁、挿絵、楽譜、詩人、版画家、デザイナーとしても活躍した。
 驚くべきは夢二の大正時代の作品が昭和9年の死後、戦争期を経てから、昭和後半にも盛り上がりをみせ、平成、令和と時代が変わってもその作品が永続していることにあると思う。名実とともに夢二版画の第一人者で、夢二版画の復刻をライフワークとしている文化庁指定の伝統技術保持者である松永安生氏が技術の限りを尽くし、敬愛の念を注ぎ入れるほどの夢二の作品は、時代を超えて人々の心を魅了する芸術作品と言えるだろう。
 鷹山ひばり館長は現代アートが流行する中で、大正の名作を企画展示する理由は、わかりやすい美術だからという。誰が見ても理解、共感、感動ができる作品は心の記憶の中にしっかりと残る。大正から令和になっても高い評価を受ける作品をぜひ観に来て欲しいと語った。
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 久しぶりの企画展初日には待ち望んでいたお客様で開館と同時に多くの人が訪れた(検温・消毒とコロナ対策は万全である)。帰り際には夢二作品の記念の小物やはがきなど買って帰るお客様も多く見受けられ、一度見たらファンになる魅力があることを証明したようだった。会期は8月22日から11月8日まで(月曜休館、但し9月21日は開館)。入館料は一般1000円/高校・大学生400円/小・中学生200円(前売券及び20名以上の団体割引あり)お問い合わせは...0176‐62‐5858迄。
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