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100年目指し 新たなスタートラインとして始動 太子食品工業80周年記念 変わらぬ理念と持続可能な発展を

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 今年10月10日で創業80周年を迎えた太子食品工業株式会社。これまでの歴史や、これからの展望について専務取締役・工藤裕平さんにお話しを伺った。
 80周年を迎えられたこと、まずはお客様に感謝を伝えたいです。創業者である故・工藤榮次郎が工藤商店として1940年に創業、1964年に法人化。1990年に現在のロゴマークに変え、これまで80年の長きにわたり地域の方々に愛されてきた。創業の志を忘れずに理念を再確認する年だとも思う。人口減少や、競合企業など時代の変化に今までとは違う危機感を持つことが必要。100年企業を目指して経営ビジョンを策定しなくてはいけない。
 80周年記念事業の1つとして青森県のご当地アイドル「りんご娘」をイメージキャラクターとしてCMキャンペーンを実施中。対象商品についている「80周年マーク」を応募はがきに貼って送ると抽選でオリジナルグッズや景品が当たる。嬉しいことに制作したCMが大好評で、すでに予想を超える応募が集まっている。もう一つは80周年記念の新商品「六穀太子納豆」の開発。大豆にウルチヒエ(粳稗)、モチキビ(餅黍)、黒米、赤米、アマランサス(赤粟)を最適な状態になるように別々に蒸して合わせた。栄養価を高めたうえで、人手で1つ1つ手盛りする。ポリフェノールが多く含まれ、とても糸引きの良い納豆に仕上がり、通販で展開。
 80周年のスローガンは『始動』。2030年までには新工場増設、売上高を伸ばし新事業にも取り組んでいきたい。80周年を迎えたことで100周年に向け始動する。これまでに感謝し、これからの世界の太子を目指すべく大きな大志を持ち始動していきたい。そのために3つのことを柱に考える。
 1つ目は「人」。基本的には、生産を止める事が出来ないので工場には休みがなく、社員には交代で休んでもらっている。30~40年勤務のベテランが多いが、土日交替出勤などもあり、子育てする世代には厳しい条件もある。環境としては若手と女性の雇用を増やせるような働きやすい会社をつくりたい。世代交代と人材育成を同時に進行し、働き方改革を実施する。2つ目は「食」。植物をベースにした世界に通用する食品開発を目指したい。豆腐・納豆に続く新たな売り場の開拓をする。大豆は肉に替わるタンパク質であり、ダイエットなどに向いている時代に適した食材である。食育や社会貢献も進めていきながら、大豆をベースにした新食品を思案中。太子ブランドを拡大するためにも業界を超えたコラボ商品なども考えたい。3つ目は「環境」。フードロスや脱プラスチックに注目し、環境問題にも対応していく。また、あまり一般的には知られてないが豆腐を作るときに出る泡を消す消泡剤や乳化にがりを使わない独自の技術開発でのこだわり製法もPRしていく。
 時代の移り変わりもあり、顧客の真の『満足』が多様化している。安心・安全・健康で美味しいという「信頼」、知ることや自分でやることで感動する「体験」、SDGsへの取り組みで持続的な発展に繋げる「貢献」。多様化には変化し対応しながらも、ものづくりに対する創業の理念だけは変えずに全国、世界の太子へと持続可能な発展をしていきたいと語った。
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↑10月からイメージキャラに起用のRINGOMUSUME(りんご娘)ポスターと工藤専務取締役(応接室にて。※写真用にマスクは外してもらいました)