令和2年度「とわだ子ども議会」が12月25日のクリスマスに開催された。密を避けるために例年の半分の人数で開催。参加した12名(1名欠席)が挨拶終了後に市政に対する質質疑を行い、小山田市長がそれに応答した。
小山田市長は「市には条例というものがあり、条例の中の『まちづくり』には子どもたちが参加できる権利がある。みなさんの意見を発表してもらい、自分たちで創る十和田市を意識して欲しい」と挨拶。質疑応答は以下の通り。
①荒尾洸太(北園)安心安全な建造物が必要。市民がスポーツや学習に活かせる施設があればいい。税金はどのように使っていますか?/市は市民が安心して暮らせるように道路の整備や福祉のサービス、新型コロナウイルス感染症対策、学校の洋式トイレやエアコン設置などに使っています。最近では屋内運動施設「こまかいドーム」が完成。文化センターも来年には使用できるし、地域交流センターを市街地に建設予定しているので是非、活用して欲しい。
②櫻田陽奈(北園)アートに触れながら子供たちが楽しめる場所、例えばアート遊園地などを作れないか?/商店街にもアート作品はあり、アート広場など誰でも触れ合えるアートのまちとして県内外からも認められている。アートに触れ合う企画も支援している。子どもの頃からアートに触れ合える環境は大事だと思う。
③橘音色(北園)商店街活性化のための出店についてインターネット募集を出してはどうか?/市としてはお店をやりたい人ができるように助成金を出している。これまでに13名が出店済み。インターネット募集やレビーをいただくことも効果はあると思う。
④小笠原史織(南)危険なく安心して暮らせる道路整備について、段差がある道を整備してはどうか?/学校の通学路や利用者の多い道を中心に整備している。これからも安心安全なまちづくりを進めたい。
⑤佐藤未悠(東)毎年、日本各地で自然災害が起ている。市民の防災意識を高める防災訓練をしてはどうか?/市では防災ハザードマップを作り、全世帯へ配布した。総合防災訓練は毎年開催場所を変えて行っている。地域の方々が主体となった防災へ取り組みたい。
⑥高橋陽菜(東)外灯の整備について、まだ暗い場所も多く、市民アンケートを取ってみてはどうか?町内会や学区の方々から聞いて、年間20灯ほど順に設置している。
⑦佐々木岳人(三本木)いまスケボーをやっているけど遊べる場所がない。約2000万円かかるスケボーパークを作って欲しい。/現在スポーツ施設があり、大人から子供まで交流する場はつくられている。スノボーパーク建設はすぐには難しい。
⑧田中煌(三本木)十和田市が美しいまちであるように、市民へゴミ拾いスタンプなどを作ってゴミ拾いをさせてはどうか?/スタンプがなくても市民一人ひとりがゴミ拾いをしてくれる意識を作ることが大事。ゴミのないまちを目指したい。
⑨田中日葵(三本木)スマホを通して病院の待ち時間を知るシステムを作ってはどうか?/感染症対策にもなるのでいいアイデアだと思うが、病院側から教えてもらう必要があり、その分の負担をかけることになる。市と病院が連携する必要がある。
⑩中島健(三本木)屋内複合施設がもっと必要。ボルダリングやスケボーができる場所が欲しい。/現時点では難しい。
⑪山本哲也(三本木)偏った食事ではなく、健康的な食事ができるように市営の駐車場付き食堂を作ってみてはどうか?/バランスの食事は大事。市では「おいしい十和田グルメフェア」などを開催。食堂やレストランなど美味しい食事を提供してくれるお店はたくさんあるので、地域食材を食べて欲しい。
最後に記念撮影をして令和2年度の子ども議会が閉会した。子どもたちにとっても市政に興味を持てるいい経験だったと感じた。