県が12月18日付けで42人と2団体に本年度の県褒賞を贈った。十和田市内では十和田市の社会教育の発展に貢献、県地域婦人団体連合会理事を務めた張摩博子さん(77)と和洋菓子製造業務に精励し模範となり、パン菓子製造工の大竹正美さん(77)の2人が受賞。
そのうちの一人、株式会社大竹菓子舗の会長である大竹正美さんに県褒賞受賞の喜びを聞いた。
「平成27年に市褒賞を受賞したが、県からの褒賞は十和田市ではなく、青森県から認められたことになるのでもちろん嬉しい。ただ、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、褒賞式もなく、郵送で賞状が贈られてきただけなので少し悲しい」と笑いながら語った。
大竹さんは「現在77歳、15歳からお菓子作りで働き始め、自分でやってきたことが受賞につながったことは本当に嬉しい。支店はイオン下田、三沢ビードル、十和田通りにあるが、コロナの影響で店舗販売の売り上げは激減したのは間違いない。しかし、息子が早くから着目していた通販(楽天)のおかげで助かったと言える。スイーツコンテスト全国1位の肩書や、人気の魔女シリーズもあり、昨年の10月頃から通販が忙しくなり、ありがたいことにコロナ前よりも売り上げは実質伸びていて、従業員を無駄に休ませることなく本当に助かっている。単純に冠婚葬祭で出される贈り物が減り、直接的な売り上げは落ちているが、お菓子は大きな行事ではなく、小さな行事でも使ってもらえるのでありがたい。職人としてはお店に来店してもらい、出来立てを食べて欲しいが、来店しなくても家で食べられる通販事業に取り組んでくれた息子には感謝しかない。今は怪我のないように一日を過ごし、孫を見るのが楽しみ」と語った。
また最近では贈り物として形の崩れにくいタルトが人気で種類も豊富。中でもりんごを使ったタルトはおすすめで是非食べて欲しい。これからもお客様に美味しいお菓子を提供していきたいと笑顔で語った。