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子どもたちが昔の生活を学ぶ移動郷土館開催

[ローカルニュース]
  十和田市郷土館が市内小学生を対象に令和2年度移動郷土館を実施した。
 子どもたちがなかなか足を運ぶことのない郷土館の企画展や特別展を知ってもらい、昔使われていた民具を使った講習会を行い、時代の流れと文明の進化を子供たちに体験してもらうことを目的とし開催された。
 1月21日から3月4日までの期間で13校を回って実施。今回は2月10日に実施された十和田市立南小学校へ取材へ行った。
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 初めに昔の道具の説明をする。100年ほど前の電話機は最初は壁掛け型で、一度通信する機関へ電話をつなぎ、そこから相手側の返事を待って、つながったら初めて通話が出来る。長い時で通話が始まるまで1時間かかる時もあったという。1部落に1電話という普及率から置き電話になり、黒電話というダイヤル式の電話になる頃には1家庭に1電話になった。今はスマホの時代で1人1電話の時代でどこでも通話が出来るように進化。
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 計算機は初めは机並みの大きなソロバンで、それからからくり仕掛けの手回し機械になった。実際には書く計算よりも遅くなったが当時は役所などで使われていたらしい。そして現在は手のひらサイズの電卓となり、ソーラー電池でデジタル表記。様々な難しい計算が一瞬で出来るように進化。
 明かりはロウソクで灯していた行燈から菜の花やイワシの油で燃え光るランタンとなり、今はリモコンやスイッチで簡単に点けれる電球となった。行燈は火事の危険性があったり、ランタンはススで黒くなってしまうので子供たちが掃除するのが日課だったという。それぞれに始まりがあって、時代の流れとともに便利になったり、コンパクト化したりなど進化していることが体験しながら子どもたちは理解していた。
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 それから子供たちは麻で織られた昔の服(田付・袖なし・まかない)を着て、今の服との違いを実感。そのまま廊下で昔の子供たちが仕事にしていた水運び体験をした。当時は近くの川へ水汲みに行き、桶いっぱいの重い水をかつぎ棒を使って運ぶ。デコボコ道を歩いて水を溜める貯水槽のようなものに移して使用していた。実際に少しの距離をかついで体験してみたが、子供たちはかなり大変そうだった。今は家の蛇口を捻るだけで安全な水が出てくる。子どもたちは改めて水道の便利さを実感した。
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 最後に昔のアイロン体験。ヒノシと呼ばれる炭火をいれた杓のようなものでシワを伸ばす。炭火アイロンも使ってやってみたが、思ってたよりはシワが取れなくて苦戦していた。
 子どもたちは今の時代がどれほど便利なのか、昔の人たちの生活と比べてみながら体験し、学んだ。これをきっかけに郷土館へ足を運んで十和田市の歴史を知ることにつながればこれからの未来にもつながっていくと感じた。