生徒諸君!青森の子ども

 現在、人口6万人のまちでさえ核家族化が進み、「親子で一緒に料理する機会」や「親から料理を習う機会」どころか「一緒に食事をする機会」さえも満足にままならない家族が増えているという。
 そこで十和田発酵食文化協会の会長・矢部聖子さんが、キューピーみらいたまご財団助成事業を活用し、先祖たちが残してくれた素晴らしい郷土料理を通じ、「親子で一緒に美味しい地産のものを食べる」経験をしてもらい、「豊かな食・豊かな家庭・豊かな地域」を担う親子を増やし、イベントを通して家族同士も繋がれるような輪を広めていきたいとの想いから親子で参加できる料理教室を開催した。
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 第1回目は4月11日に開催。会場は十和田市東コミュニティセンターで定員となる4家族が参加。今回講師を務めた小林シェフやボランティアスタッフなどの協力を得て『かざり巻きずし・しじみ汁・桜もちもしくは桜もち』を作った。
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 材料を準備して料理のコツや、味付けのポイント、出汁の取り方、巻き寿司の巻き方などを聞きながら親子で料理を作った。子どもたちは慣れない包丁を持って慎重に切りながら、親子の対話も楽しんで料理を作った。作り終えてからはそれぞれのテーブルで楽しい親子お食事会。自分たちで作った料理はやっぱり美味しくて、少し形が崩れていてもみんな笑顔で食べていた。食後には参加者全員でお片付けして、ふりかえりシートに記入。講師から一言もらい記念撮影をして閉会した。
 主催者の十和田発酵食文化協会の会長・矢部聖子さんは「郷土料理は先人たちが残した文化であり、料理をつくることで地域の食材を知ってもらい、親子でつくることで触れ合いの時間を増やしたいとの想いで企画した。コロナ禍だからこそ家庭の料理・食事時間が大切になると思う。毎月1回のペースで開催するので興味のある方は参加して欲しいです。また、個別で料理教室も開催しているので気軽に参加もして欲しい」と語った。
 今後の予定としては...5月9日(日)長芋と梅の炊き込みごはん・季節の天ぷら・おひたし/6月27日(日)よもぎと白だんご作り/7月11日(日)そば打ち、かつおだしのとり方にも挑戦!/8月8日(日)甘~いお赤飯、昔ながらの煮しめ/9月12日(日)中華がゆ、皮から作る水ギョウザ、杏仁豆腐(中国の郷土料理)、会場は東コミュニティセンター、各回4家族までとなっている。お問い合わせは...090‐4552‐9451(十和田発酵食文化協会・矢部聖子会長)迄
 1ページでも紹介した青森県立三本木農業恵拓高等学校で4月8日に行われた開校式後に入学式が執り行われた。
 統合の記念として十和田市を代表するシンガーソングライター・桜田マコトさんに同校からスクールソングを依頼。入学式にサプライズ登場した桜田マコトさんが生徒らに「いままで歌を作曲してきたけど学校で歌う唄を制作したのは今回が初めてです。自分は今まで歌に救われてきた経験があるので、生徒らに希望を与えられるように、未来に託そうとの想いで作詞作曲しました。」
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 校是とした「未来拓創」をそのままタイトルに掲げ、当日にピアノ演奏をしながらの披露となった。 式辞では遠藤剛校長が「青森県立三本木農業恵拓高等学校の最初の入学式を挙行出来ることを感謝。200名の新入生のみなさんを心から歓迎します。地域産業の担い手として3校の歴史や伝統を繋ぎながら学ぶ姿勢を崩さないで欲しい。三本木農業恵拓高校があなたに何ができるか問わず、三本木農業恵拓高校のために自分自身が何が出きるかを考えて欲しい。自らの意思・声・行動で私たちと一緒に新しい学校を創り上げていこう。」と三本木農業恵拓高校初代校長として挨拶した。
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 新入生代表・類家百香さんが「三本木農業恵拓高校1期生として入学式を迎えることが出来ました。これから始まる高校生活で新しい知識を学び、様々な経験をすることに胸が高鳴ります。勉学や学校行事、部活動に全力で取り組んでいきます。不安もあるけど、希望を持ち、明るい未来を切り拓き、持続可能な社会を創り上げることが私たち若い世代が担うべき使命だと考えています。様々な困難を抱えている現代、課題を解決する力を身に着けるため、それぞれの夢や目標の実現に向けて努力を重ねていきます。3校の歴史と伝統を引き継ぎ、新たなる三本木農業恵拓高等学校の生徒として自覚し、充実した高校生活を送ることを約束します」と宣誓した。
 最後に桜田マコトさんが記念作曲したスクールソング「未来拓創」を紹介。
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『未来拓創』
 作詞・作曲 桜田マコト
そよ風薫る恵みの大地に 光輝く一筋の道 
夢と希望を清流にのせて 
拓く未来の理想郷
挫けそうな時はいつでも 励ましてくれた仲間たち 互いに手と手を取り合って
生きる喜び噛みしめよう
今 此処から始まる 
新たな開拓と創造 
踏み出す力は宝物 
明日へ続く未来描こう
嗚呼 今 此処から 
共に 未来拓創
 令和3年4月から青森県立三本木農業高等学校、青森県立六戸高等学校、青森県立西高等学校を統合し、校是「未来拓創」、校訓「自主」「創造」「敬愛」の下【青森県立三本木農業恵拓高等学校】が開校する。新たな学校の一期生となる生徒200名を迎えて4月8日に開校式・入学式を挙行した。
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 開校式では新型コロナウイルス感染症予防のために国歌は歌わずにCDを流し、青森県教育委員会の和嶋延寿教育長が「西、六戸、三農が築いてきた伝統を受け継ぎ、これからの時代を支える人財育成の学び舎になるよう期待したい。普通科と農業科を携える新しい歴史と伝統の健拓を願いたい」と開校宣言をした。
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 遠藤剛校長は「上北地区の統合校として3つの学校の想いを受け継ぎながら新たに開校することが出来たのは多くのご支援をいただけたことであり、本当に感謝したい。普通科2クラス、農業科4クラスの5学科6クラス編成。県内唯一の普通科がある農業校として、生徒が未来へ向かって道を切り拓くことを校是として"未来拓創"と名付けた。地域の未来をみなさんに託したいとの想いがある。5つの学科が競い合いながらも協力し、成長していくことを目指し、新たな歴史を創っていく」と誓いの言葉を述べた。
 祝辞では三村申吾青森県知事、森内之保留青森県議会議長代理、それぞれが祝いの言葉を贈り、小山田久十和田市長は「三本木農業高等学校は創立120周年の歴史を誇り、数多くの優れた人材を輩出し、農業振興に大きく貢献してきた。地域住民との交流や地域の伝統文化活動、命の尊さの普及啓発する社会活動など取り組みをしてきた。十和田西高等学校では県内唯一の観光科を有し、奥入瀬渓流でのボランティアガイドやイベントにおけるおもてなし等で十和田市を全国へ発信してきた。六戸高等学校では教育課程にボランティア活動を組み込み、地域社会との繋がりを育む活動をしてきた。本日開校する三本木農業恵拓高等学校ではこの3校の歴史や伝統、教育方針を継承し、新たな歴史を刻んでいただきたい。」と祝辞を贈った。開校式は約30分で終了し、次に青森県立三本木恵拓高等学校1期生の入学式が執り行われた。
 令和2年度第71回青森県中学校体育大会冬季スキー競技会で中野渡慶大さん(十和田第一中学校3年)が男子大回転で優勝を飾った。これは数十年ぶりの快挙となり、今後の活躍が大いに期待される。中野渡さんは4歳からスキーを始め、競技大会を見て感動したのをきっかけに小学校2年生から八甲田山スキースクール十和田分校に入門し、アルペン競技スキーを始めた。小学校4年生の時に大会で初優勝してからは優秀な成績を残し続けている。現在身長は181cmという恵まれた体格から他のスポーツからの勧誘も多かったというが柴田学園に進学が決まり、今年度でスキースクールを退団することになる。
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 中野渡さんは「高校ではインターハイに出場し、優勝したい。19歳の年に国体が青森県で開催されるので、それの出場を目指していきたい。まだウエイトが足りてないので筋力トレーニングを欠かさないように頑張りたいです」とコメントしてくれた。スキースクールへのお問い合わせは...0176‐74‐1378迄
  昭和50年代から平成初期にかけて、十和田市のサッカーチームは青森県内のトップに君臨していた時代がある。
 十和田キッカーズジュニア、三本木中学校、三本木農業高校など、十和田市の選手が中心となり全国大会へ出場。また、市外校へ進学し、青森山田高校や八戸光星学院の全国大会出場に貢献する選手を輩出していた。
 しかし、近年では4種年代(小学生)において、なかなかトップレベルの成績を残すことが難しくなっている現状があり、数年前に三本木中学校が全中出場を果たしたものの、隆盛期の頃の結果からみると物足りなく感じてしまう。そこで十和田市のサッカーの良き時代を知る者たちを巻き込んで、様々な面からサポートしてもらえるような、人と人のつながりのあるチーム「レプーロ十和田FC」を設立しようと立ち上がった。
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 そのレプーロ十和田FCの代表兼監督の小笠原裕也さんに話しを聞いてみた。小笠原さん昭和52年3月22日生まれ。十和田市出身で三本木農業高校卒で全国大会経験者。社会人サッカーをしながら市内のクラブチーム、十和田JFCコーチを7年ほど務めていた。その想いを持ってチーム設立の話しを発信したら、周りの仲間からみんな十和田市サッカーの復活を願っている声が多かったことを知り、決断した。
 チーム名となった《レプーロ》はスペイン語で繋がる・繋げるの造語で《レプロ》と、イタリア語の未来《フトゥーロ》を未来へ繋げるという意味で、それを組み合わせて《レプーロ》とした。
 繋げるという意味には深い想いがあり、4種の指導者が3種(中学)、2種(高校)の指導者と連携し、選手を育成することで黄金時代を再び作り上げることを目標としていきたい。指導陣、選手、支援してくれる方々と縦と横のつながりを作り、次世代へ繋げていきたいとチームを設立した。
 設立を考えた時に県外でジュニアのコーチとして勤めていたJFA公認A級U12ライセンスを持つ樋口修平コーチからやるなら協力したいと話しをもらうことが出来たのは本当に助かった。構想はもう少し前からで、コロナの影響がなかったら去年始動出来ていた。私自身もJFA公認B級ライセンスを取得する予定なので、今からまだまだ学ぶことは多いと思う。
 もちろん大会の出場、優勝は目指していくが最初から上手くいくとは思っていない。まずは育成する選手の獲得。それが一番重要と言っても過言ではない。十和田市では1市民1スポーツを掲げているまちだが、実際には競技人口はどんどん減っている。現在、市内サッカーチームはほとんどがクラブ化し、移籍も自由で選手がチームを選べる環境にある。部活として維持できているのは北園小学校のみ。話しを聞くと、子どもはやりたいと言っても親がやらせないという事が残念ながら多いようだ。家に引きこもってゲームや勉強だけしている子どもたちが社会人になった時に、どうやって人間関係を築いていくのか心配するところでもある。チームコンセプトとして重視するのは挨拶や仲間づくり、感謝の気持ちを持つことや心身の成長・自立など、子どもたちはスポーツで学ぶことが多いと思うので親の理解をしっかり得て、子どもたちの育成に努めたい。
 選手は随時募集。体験練習はいつでも歓迎。主に十和田市こまかいどーむやその他の市内公共施設での活動となり、試合のない日曜日は原則休養日。会費など詳しい内容はお問い合わせください。対象は小学2年生から小学5年生となります。体験練習会へのお問い合わせは...090‐4889‐9616/E-mail:yuhya8@yahoo.co.jp(代表兼監督・小笠原裕也)迄
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 2020年全日本選手権の男子フリースタイル61㎏級は、11月の全日本大学選手権を制した日体大3年生の小川航大選手(十和田出身)が初優勝を飾った。
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 すべての試合で5ポイント以上を獲得しての勝利で、インタビューでは「今まで3位が最高だった。優勝を達成できてよかった。練習から負けをイメージしないようにとコーチから言われていた。負けないという気持ちだけはぶれないようにした。」決勝では一度逆転されながら決め返して勝利をもぎ取った。小川選手は十和田クラブから八戸工大一に進学し全国高校選手権で優勝。日体大へ進学し様々な大会で上位成績を残して、今回の結果を残した(日本レスリング協会公式サイト参照)
  十和田市郷土館が市内小学生を対象に令和2年度移動郷土館を実施した。
 子どもたちがなかなか足を運ぶことのない郷土館の企画展や特別展を知ってもらい、昔使われていた民具を使った講習会を行い、時代の流れと文明の進化を子供たちに体験してもらうことを目的とし開催された。
 1月21日から3月4日までの期間で13校を回って実施。今回は2月10日に実施された十和田市立南小学校へ取材へ行った。
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 初めに昔の道具の説明をする。100年ほど前の電話機は最初は壁掛け型で、一度通信する機関へ電話をつなぎ、そこから相手側の返事を待って、つながったら初めて通話が出来る。長い時で通話が始まるまで1時間かかる時もあったという。1部落に1電話という普及率から置き電話になり、黒電話というダイヤル式の電話になる頃には1家庭に1電話になった。今はスマホの時代で1人1電話の時代でどこでも通話が出来るように進化。
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 計算機は初めは机並みの大きなソロバンで、それからからくり仕掛けの手回し機械になった。実際には書く計算よりも遅くなったが当時は役所などで使われていたらしい。そして現在は手のひらサイズの電卓となり、ソーラー電池でデジタル表記。様々な難しい計算が一瞬で出来るように進化。
 明かりはロウソクで灯していた行燈から菜の花やイワシの油で燃え光るランタンとなり、今はリモコンやスイッチで簡単に点けれる電球となった。行燈は火事の危険性があったり、ランタンはススで黒くなってしまうので子供たちが掃除するのが日課だったという。それぞれに始まりがあって、時代の流れとともに便利になったり、コンパクト化したりなど進化していることが体験しながら子どもたちは理解していた。
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 それから子供たちは麻で織られた昔の服(田付・袖なし・まかない)を着て、今の服との違いを実感。そのまま廊下で昔の子供たちが仕事にしていた水運び体験をした。当時は近くの川へ水汲みに行き、桶いっぱいの重い水をかつぎ棒を使って運ぶ。デコボコ道を歩いて水を溜める貯水槽のようなものに移して使用していた。実際に少しの距離をかついで体験してみたが、子供たちはかなり大変そうだった。今は家の蛇口を捻るだけで安全な水が出てくる。子どもたちは改めて水道の便利さを実感した。
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 最後に昔のアイロン体験。ヒノシと呼ばれる炭火をいれた杓のようなものでシワを伸ばす。炭火アイロンも使ってやってみたが、思ってたよりはシワが取れなくて苦戦していた。
 子どもたちは今の時代がどれほど便利なのか、昔の人たちの生活と比べてみながら体験し、学んだ。これをきっかけに郷土館へ足を運んで十和田市の歴史を知ることにつながればこれからの未来にもつながっていくと感じた。
 十和田乗馬倶楽部で馬を活用した冬の地域応援企画として、コロナ禍で自粛続きのストレス発散や、3密回避の広い敷地で遊ぶことができる「ニンジン1本で雪上スキー・スノーロデオを楽しもう」が、2月6日から2月27日までの毎週木・土曜日に十和田乗馬倶楽部会場で、参加費はニンジン1本、人数制限のもと開催された。
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 内容は雪上乗馬体験で氷も張っている雪の牧場の中をスタッフが引く馬にまたがって歩く。何度か参加している子どもたちは自分で手綱を持って散歩していた。
 スノーロデオは馬が引っ張るゴムボートに乗って勢いよく駆け回る。意外とスピードも出ていて乗ってた子どもたちからは嬉しい悲鳴が聞こえていた。企画はコロナの他に天候に恵まれなかった日が多く、予想よりも少ない参加人数となったが参加者は安心して楽しめた。十和田乗馬倶楽部では春の桜流鏑馬、夏の流鏑馬世界選手権に続き、年間通して乗馬を楽しめるコンテンツができたと言える。お問い合わせは...0176‐26‐2945迄。
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 三本木農業高等学校で、1月26日に「きみがらミニぞうり」製作を行った。コロナ対応のために予定は大幅に変更、昨年11月に3年生から指導してもらった2年生が今回、1年生に指導し製作へ当たった。植物科学科1年生35名がきみがらを織り込みながらミニぞうりを作る。教える側の2年生もついこの間、3年生から教えてもらったばかりなので慣れない手つきで説明書を見ながら指導していた。
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 きみがらスリッパは十和田市の伝統工芸品として全国で注目をされ、新宿ビームスジャパンとも取引されている。これからも無くしてはいけない伝統工芸品を見守っていきたい。
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 冬の十和田市馬事公苑(駒っこランド)で1月22日からキッズゲレンデがオープンした。
 オープン記念の招待園として社会福祉法人健佑会「とわだこ保育園」園児ら10名が招待され、馬そりの始走会、にんじんあげ体験、キッズゲレンデの初滑りを体験した。
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 駒っこ牧場での馬そり体験では怖がることなく、元気に手を振りながらゆっくりと周回する園児ら。次に馬のにんじんあげ体験では、身体の大きな馬に一歩引きながらも名前を呼んでにんじんをあげていた。
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 牧場から移動し、キッズゲレンデに行くと園児らは我先にとソリにまたがり勢い
よく滑っていた。たっぷり1時間ほどゲレンデを満喫した園児らへ駒っこランドよりお菓子のプレゼントが手渡された。
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 コロナ禍ではあるが感染症対策しっかりと取り、馬事公苑としても保育園としても久しぶりの体験イベント。マスクの下からでもわかる園児らの笑顔が早く直接見られるような時代が来ることを願いたい。
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