生徒諸君!青森の子ども

 令和元年度の第32回「十和田市民合唱祭」が11月24日に十和田市民文化センター大ホールで開演された。今年は前回、部員不足のために出演できなかった三本木小学校合唱部と北里大学獣医学部コーラスサークルが復帰。北里大学は一度部員が1人まで減ってしまったが諦めずに勧誘し、集まった仲間と練習の成果を発揮した。三本木小合唱部は南小学校合唱部との合同合唱で元気なハーモニーを会場へ響かせていた。
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 十和田湖コーラス愛好会、コーラス四季、滝の詩王者合唱団、コールアゼリア、十和田混声合唱団が練習を重ねた歌声を披露。子どもから高齢者までが一同に集まり、同じ舞台で合唱をする。最後に会場全員で「ふるさと」を歌い、合唱祭は幕を下ろした。
連載企画「子どもの時間」の著者
新藤 幸子さん
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 約2年半の間、本紙11ページの「子どもの時間」の著者として協力頂いた新藤幸子さん。きっかけは知人の紹介で本紙で一度紹介したことにあり、書いているブログの本の出版とも重なっていたが、是非とのお願いに連載協力してくれた。
 当時小学生だった悪ガキたちも今は高校1年生と中学3年生になっている。最近は顔も見なくなってしまったがどうしているだろうと時々思い出すという。新藤さんは4人(現22歳、大学1年生、高校1年生、小学3年生)の子を持つ母として子育てに奮闘中だが、当時の悪ガキたちのおかげで末っ子の友達が遊びにきて、多少悪さをしても気にはならなくなった。私自身にとっても本当にいい経験だったんだと改めて感じる。
 子どもは友だちがいっぱいいれば何か自分で遊びを考える。大人に「うるさい」「危ない」「勉強しなさい」と言われ、遊ぶことをやめてしまう子どもは可哀想。ただ、遊ぶ場所がいっぱいあった昔と違って、周りに迷惑をかけてしまう公共の場だったり、不審者もいて、親の目の届かない場所での遊びは不安など、自由に遊べない現状もある。そこで遊べる場所、遊べる環境があればと思い、毎週水曜日にちとせ小の校庭をお借りし、「プレパーク」を企画した。ゲームは1人でいる時に遊ぶもので、子どもたちが集まると、自分たちで自由に遊び始める。少しずつ大人になり遊びを忘れてしまうのは仕方ないが、遊びを知らずに大人になるのは怖いと思う。子どものうちにいっぱい失敗して、ケンカして、仲直りして、経験から学ぶことの方が大事だと思う。食べる・遊ぶ・寝るが子どもの仕事。子どもと関われる時間は親にとっても子どもにとっても一生に一度の大切な時間。子育て世代の親には忙しいを理由にしないで、今しかない時間を大切に過ごして欲しいと語った。
 国際ソロプチミスト十和田主催の茶話会が11月30日に十和田富士屋ホテルで開催。夢を実現するためのサポートプロジェクトの一環で「夢を拓く 女子中高生のためのキャリアサポート」茶話会が開かれた。
 田中キヨノ会長は「特定のキャリアを考えている人はいても、なかなか決められない方も多いと思う。自分の価値、興味などを知ってもらい、キャリアをもっている方に講師を頼み、講演を開催しました」と挨拶。
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 講師を務めたのは七戸町鎮座 新明宮 宮司 松林和子さん(68)「今、伝えたいこと」をテーマに講演を始めた。「私は若い頃は本当に活発で30歳で結婚。40歳では5人の子を持つ母になっていた。子育てに追われる中、37歳で兄である先代宮司が急逝した。宮司の世界は当時男性中心の世界だったので悩みも多かったし、やめたいと思う事が何度もあった。『大変だからこそやりがいと言う』という言葉に励まされ今日まで頑張ってこれた。これからは新しい令和の時代を生きる若い人たちの背中を押してあげたい」と語った。皆さんは自分の宗教は知ってますか?と問いかけるもほとんが知らないと答える。墓参りなど宗教的なものが日常生活にあっても気が付いていない。「おかげさま」という言葉にも「陰」という言葉に「御」と「様」がついている。「いただきます」は誰に言っているのか?この習慣も神様の教えであると話した。
 休憩に歌の時間をはさみ、後半は旦那様が趣味としている写真を紹介。その中で朝陽が昇る写真を紹介した。昔、電気も何もない時代の人たちは太陽をどう見ていたか?暖かさも明るさも与えてくれる太陽に感謝していたと思う。今は当たり前にある生活にも感謝する気持ちを持って欲しいと伝えた。西暦はイエス・キリストが生まれてからの数え方、247ある元号は日本独自のもの。これを見るだけで時代の背景も見えてくる。今年で126代目の天皇となり、新しく「令和」となった。この言葉の意味を知ることで私は好きになれた。大嘗祭に参加した時の思い出話しに花を咲かせ、世界から見た日本人の良さは謙虚である事、礼儀正しく親切であり、世界平和を願っていることと伝えた。講演終了後は玉串拝礼の作法を子どもたちに教 え、コーヒーとケーキを楽しみながら最後は半崎美子さんの「明日へ向かう人を」を合唱し講演は終了した。
 全37チームが練習の成果を発表するダンスの祭典「こどもヒップホップぱらだいすVol・5」が11月16日に十和田市民文化センターで開催された。
 幼児から高校生までのダンス好きの子どもたちが元気にステージで披露。本格的なダンスで魅了する「88cars」や三本木高校生徒が発表する「THREE TREES」、65歳以上でチームを作った「YDK65」など、多彩で魅力と元気溢れるステージパフォーマンスに会場は盛り上がった。
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 十和田レスリングクラブ所属の2名が素晴らしい成績を残し、入賞してきたことを報告に丸井教育長を表敬訪問し、清水目伸監督と同席し、結果を伝えた。
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 11月22日から開催された令和元年度東京知事杯第10回全国中学選抜レスリング選手権大会『女子39㎏級』で土井海亜奈選手(東中2)が全国3位、11月19日から開催された2019U15アジアレスリング選手権大会『男子フリースタイル48㎏級』で小川大樹選手(東中3)がアジア2位と大奮闘。
 小川選手は「日本とはスタイルが違って、決勝では受けが上手い相手で苦戦した。兄を超えられるように頑張って、次の大会では優勝したい」と抱負を語った。また、小川選手は今年度で卒業。U‐15から卒業して、次は高校での活躍が期待される。土井選手は「小学5年生から始めた。1年生でも強い選手がいるので次は勝ちたい」と語った。丸井教育長は温かな言葉を送り選手らの努力を労った。
 十和田ライオンズクラブでは7年前より、子どもたちに伝統文化の茶道を体験する事業を行っている。11月21日に三本木小学校5年生児童99名を対象に「十和田ライオンズクラブ和キッズ体験プロジェクト」を開催し、お茶とお菓子の頂き方の作法を体験した。
 畳の上の歩き方や、正座の仕方、お菓子の頂き方や、お茶の頂き方などを講師に教えてもらいながら学んだ。
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 子どもたちは「足がしびれた」「お茶は少し苦かったけど美味しかった」「作法の手順は勉強になった」など感想を述べ、茶道の時間を体験した。
 約50分、黙って座っていること、慣れていない苦味を味わうこと、礼に始まり礼に終わることなど、普段とは違う時間を過ごした。
 三本木農業高等学校の農業クラブでは「青森県ドリカムひとづくり推進事業」として、生徒が企画した地域活性化を目標とした「志合わせプロジェクト しあわせ暗闇レストラン」を実施。11月17日にカフェ「14‐54」で開催した。
 暗闇レストランではお客様の想像力を掻きたてるため、アイマスクで隠し、視覚以外の4つの感覚で「食」を楽しんでもらう。料理は地域食材にこだわり、生徒自身が考え、地域協力店舗から「14‐54カフェの中野渡拓也さん、ハピたのカフェ中沢洋子さん、Chinese restaurant Yumio和田真佳さん、Cafe Sho/Bone畠山龍さん」が監修を務め提供した。
 今回は招待客のみの参加で、SNSの発信者や中心市街地活性化に協力している方々から選抜し、16名が参加した。
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 テーブルに同席した方々は始めにお互いの顔が見えない中での自己紹介や、古今東西ゲームで緊張を和らげ、手探りでグラスを持ち乾杯。料理はコースメニューとなっていて、次々と運ばれてくる料理の味付け、使われている食材などの感想を意見交換しながら食を楽しんだ。見えないことで会話を楽しみ、味や香りを堪能しながら食べる料理は非日常的なワクワク感がプラスされ、今まで何気に食べていたものでも想像を膨らませ、何倍にも美味しく感じられたことだろう。最後に参加者からのアドバイスを組み取り、また次回の企画へと活かしていく。参加者16名も、スタッフを務めた16名の三農生徒も普段は味わえない「食」の体験をした。
 映画「三本木農業高校、馬術部」に登場した盲目の名馬「タカラコスモス」その愛称の「コスモ」からたくさんの人に愛されるようにコンクールの名前となった「さんのうコスモ賞」。子どもたちに身近にある自然や食べ物に感心を持ってもらおうと、小・中学生を対象に生物や環境の観察・実験の結果、決められた食材を使った創作料理や加工品のアイデアを募集。11月2日から開催された山農祭で授賞式が行われた。
 同校の遠藤校長は「青森県立三本木農業高校は創立121年を迎える青森県内で3番目に歴史と伝統のある学校。農業だけではなく、生物、環境、食物など総合的な科学の高校としてある。世の中のいろんなものに疑問をもって欲しい。今回は87点の応募から選ばせてもらった。多角的な視野で物事を考えられる人になって欲しい」と挨拶した。
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 今年の食のコスモ賞のテーマ食材は「トマト」。コスモ賞を受賞したのは八戸市立島守中学校3年・松倉園珠さん。3年連続で応募し、今回、念願のコスモ賞を受賞した。題名は「夏にピッタリトマト蒸し」。松倉さんは「3年目でやっと受賞出来て嬉しい。トマトが苦手な人も食べられると思います」と喜びを語った。
 平成29年度から始まった表記プログラムについて、「自立と分散で日本を変えるふるさと知事ネットワーク」に参加する全国15県のうち、今年度は11県が実施。青森県では東京大学内で選考された4名を受け入れ、7月から現地活動を行ってきた。その現地活動の一環として、十和田市立第一中学校の1年生15名との交流授業を開催した。
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 第一部は講師として東京大学工学系研究科システム創成学専攻 修士2年の桑原佑典さんが務め「十和田湖カルデラ及び奥入瀬渓流の成り立ちについて」をテーマに授業を行った。火山・マグマとはどういうものなのか、噴火の仕組みを説明し、十和田湖・奥入瀬渓流がどうやってできたものかの地質学的な座学を教えた。生徒らが楽しく興味をもてるように「メントスコーラ」「ココアカルデラ」「コンデンスミルク溶岩ドーム」などの実験を行った。生徒らも興味深く観察し、ワークシートに記入しながら十和田湖・奥入瀬渓流の成り立ちを学んだ。
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 第二部は同科の石田美月さんが講師を務め「東大生との交流~大学・大学院とは?東大ってどんなところ?」をテーマに授業を開始。最初は制作した動画を見せながら東大にはどんな科があるのか、なにを学ぶのか、大学院へは何故行くのか、そこでは何を専攻するのかなどを紹介した。
 質疑応答の時間では講師を務めた二人も中学まではそこまで勉強をしていなかったが、東大へ進学する事を決め、高校時代には12時間の猛勉強をして合格する事ができた。探求する気持ちや疑問を持つことが大切だと伝え「君も未来の東大生!」と第一中の生徒らが東大へ進学することを願い交流授業は終了した。将来、第一中卒業生から東大へ進学する生徒が出たのなら、今日の授業は大きなきっかけになったと言えるだろう。
 障がいを有する方、またそうではない方も一堂に集い、芸能発表等の触れ合いを通し、共に生きる喜びを味わい、相互の理解と友愛を深めて、社会参加の促進と障がい者福祉のさらなる向上を図る事を目的とした「ゆめ色フェスティバル2019」が11月2日にサン・ロイヤルとわだで開催された。
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 第一部は舞踊や歌、朗読劇などの芸能団体発表。市内の福祉施設や救護施設、発達支援センターや身体障碍者福祉会などの利用者らが練習してきた踊りや劇や歌などを披露した。発表者も真剣に楽しみながら表現し、来場者も温かい手拍子で会場を盛り上げた。
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 第二部は交流会とし、津軽地方を中心に活動している「sound of peace青森ライアーズ」が心と身体に響く癒しのサウンドを奏で聴かせ、十和田市のダンスクラブ「PEACE MAKER」の子どもたちが元気に踊った。その後、ビンゴゲームや表彰式が行われ、フィナーレでは「世界にひとつだけの花」を大合唱し、ゆめ色フェスティバルは閉幕した。
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